愛岐ゼミは四谷大塚NET加盟塾です。
四谷大塚の週テストに参加しております。
四谷大塚のカリキュラムが変わり
東海地区では教材の優位性は上がりました。
しかしその分、
平均点近く、またはやや下のあたりの
「もっとも手を掛けなければならない層」は
日々の学習の負担が上がったと思います。
四谷大塚の組分けテストは
偏差値によってクラス分けをするのですが
最上位Sコースは偏差値約63以上
Cコースが約56以上
Bコースが約46以上
それ以下がAコースとなります。
四谷大塚の本部の方のおっしゃるには
やはりAコースの退塾率が高いということです。
東海地区では
東海中学の80%合格ラインが偏差値60
南山女子部が偏差値63
滝中学は偏差値59~60という評価ですので
Cコースには入っていないと
東海地区の難関3校に合格しにくいわけです。
ですからBコースでは
3校の合格が絶望的だと諦める保護者様がいるわけです。
教材の優位性では
私たちが四谷大塚に加盟した15年前くらいは
名進研よりも優位であったため、
当時の何年間はBコースに定着している子は
全員が滝中学以上に合格していました。
それから日能研の躍進とともに
優位性が相対的に下がり
最近ではB上位、つまり偏差値50以上で
やっと可能性が出てくるという状況でした。
しかし、新しいカリキュラムになって
最初の卒業生を送り出した感想でいえば
Bコース定着で滝中学までは
可能性があるのではないかと
考え直しているところです。
偏差値50以下でも近い位置ならば
志望校対策で可能性を感じる仕上がりには
できていると思うのです。
もう少し補足すれば
組分けテストの偏差値がそのまま
6年生秋以降の模試の偏差値ではありません。
組分けに過度の対策をしてきた子は
(問題を絞りすぎるといつか綻びますよ)
当然ながら6年の夏休みで
総復習の時に精度が低く、
得点力こそ劣っているものの
問題を絞らないで頑張ってきた子は
9月からも良い位置になったりします。
Aコースでも見込みがある子と
目標を下方修正しないといけない子がいます。
それは週テストの出来です。
Aコースの週テストは
Bコース以上のテストよりも
難度がぐっと下がり
学習サイクルさえ、きちんとしていれば
それなりに高得点が取れます。
理解も乏しく、学習習慣もなければ
Aであっても安定しません。
ただ、Aで毎週週報に名前が載っても
組分けでBに上がれない子も多く
それで諦めてしまう子もいるのですが
Aコースでも点数が安定していれば
戦い方はあるのです。
四谷大塚のカリキュラム進行が早くなって
全範囲の取り組み直しが可能になりましたので
1回目の学習は万年Aだったとしても
きちんと学習習慣は身につけておいて
2回目からの取り組みで取り返すことはできます。
4科目とは言わなくても
せめて1科目でも1巡目に完成していると
可能性はさらに増していくのです。
東海地区では四谷大塚の勢力が激減し
この教材の内容やレベルを知る講師は
どんどん減ってきているように思います。
集団指導だけでは
この教材の良さはわかりませんし
使い方の工夫もできません。
しかし、
小規模の塾は成績上位層を抱えられないため
実績がどんどん下がっています。
例えば愛岐ゼミの合格実績は数として少ないのですが
9月以降の模試で「平均して」平均点近くまで取れていて
しかも塾を休まないで頑張った子は
滝中学以上にほぼ全員が合格しているのです。
四谷大塚の勢力を盛り返す必要があります。
Aコースでも絶望する必要がない子もいますし
Bコースに定着しているなら
愛知県岐阜県の入試では
多くの選択肢を持っている状態といえるのです。
ただ、集団指導での指導経験から言えば
一斉指導では「出題されやすい」問題を
重点的に指導するしかなく、
「講義」を聞いている分、時間が取られ、
十分な演習ができません。
成り行きとして問題を絞った学習になります。
それならば評価偏差値通り
偏差値60に近くないと難関3校には合格できません。
しかし、最初の精度は低くても
繰り返しきちんと取り組めば、
オーソドックスな入試には対応できるのです。
四谷大塚教材の良さは
個々に対応できる先生方の手でこそ
その良さが生かされると私は考えます。
小規模の塾の先生方は
みんな四谷大塚に加盟すべきですし
その資金力がないのであれば
愛岐ゼミに協力していただいて
地域を盛り上げていただきたいと
切に願うのです。
四谷大塚教材に取り組むならば
成績にはこだわらないで
きちんとした学習習慣を構築し
伸びる時期を待つのが良いと思います。
週テストは負担が高い分
確かな学習サイクルを構築できますので
得点アップよりも大きな価値があります。
学力に不安がある方こそ
習慣で守っていくしかありませんし
簡単にこなせない教材だからこそ
それが身につき始めたときに
ぐっと伸びるのです。
成績にこだわって苦しむのは
まさに愚の骨頂ですし
競争とか他人との比較とかで
わが子が頑張るなんて
大半の方が苦しむ側になるだけです。
愛岐ゼミより