予習主義ってなんだろう | 戦略派学習塾 愛岐ゼミより

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塾の経営や指導で感じたことを率直に書いていきたいと思います。

先日、四谷大塚の本部の方といろいろお話しました。

その内容をお知らせすることはできませんが、

加盟塾としてすべきことを考えておりました。


四谷大塚は「予習主義」だと言われますが、

その意味は何でしょう。

「予習主義」だから

予習シリーズを「予習」して塾に来なさいと

大きな態度で臨むのも「予習主義」でしょうか。

予習ナビで自分で学習を進める「自立学習」が

予習主義ということでしょうか。

予習とは

あらかじめ学習をするという意味ですから

週テストを中心に据える

四谷大塚システムの伝統の観点で

通常の学習を「予習」と位置付けている

ただそれだけなのでしょうか。


予習主義だから

予習シリーズを予習してから塾に来なさい

というにが成り立つなら

塾としてはとても楽です。

自力で予習できるのなら

偏差値60くらいには誰でもなれそうです。

自力でできないときの「ナビ」が予習ナビなら

自力の予習のサポートという役割が

予習ナビの存在意義なのでしょうか。


私が考える予習シリーズの使い方は、

全部教えてもらわなくても

自分でできるだけ取り組んで

必要なサポートを塾なり予習ナビなり

お父様お母様がするというのが

もっとも効果の高い学習法だと思います。

自分で取り組んで

自分で考えて、自分で表現して

自分で調べてまとめる、という学習が

学習全体のほんの一部でもいいのであって

そこに適切な指導やフォローがあって

週テストで理解を試して、

もう一度見直しをする。

という循環が学力を上げると思うのです。


そもそも予習がなぜ必要なのか。

あらかじめざっと学習をしておくと

授業の理解が深まり、定着が良くなります。

それを予習ナビのような講義でやっても

何が予習かわかりません。

しかも、基礎学力がない子には予習は無理です。

予習主義というのはハードルが高いのです。


自分の力で四谷大塚教材をマスターするには

本当に大変なことです。

塾で運用しようとすると

自ずと塾の方針に子どもたちを合わせる必要があり

自分で取り組める子には

時間の無駄となる場合があります。

だからといって

全部を未熟な子供達に任せても

知性は磨かれないかもしれません。

予習シリーズでの学習は、

自由な運用が可能ですから

大きなポテンシャルがあると思います。

しかし、使い方が難しいです。

どうしても個々に調整する必要があるのです。


それでも予習主義を主張するのか。

他塾さんとの差別化のための

ただのスローガンに終わるのか。

私は予習主義という言葉は使いませんが

その効果を得る使い方があると考えます。

予習シリーズの良さとは、

誰かに教えてもらわなくても

学習を進められる教材であることだと思います。

そのため、

教えてもらったことを単に定着させるという

「頭にやさしい」学習に留まらない

「辛い」学習ができます。

そのことが

頭脳が大成長する時期の学習に

大いに役立つと思うのです。

至れり尽せり、

最新技術の「スマート」さは

相対的に人類の思考力を損ねます。

学習という大切な行為には

多少の不自由さが必要です。

技術と知識の習得勝負で訓練を受けた子には

得点力では不利なのも事実です。

予習(自分で考える)という一段階を挟むと

学習進度は極端に遅くなるからです。

しkし、

頭を使っていては勝てない受験なんて

実はないのだということを

私は示したいと思っています。


愛岐ゼミより