個別に入試対策をしていると思うのですが | 戦略派学習塾 愛岐ゼミより

戦略派学習塾 愛岐ゼミより

岐阜市 可児市 犬山市 岩倉市 の学習塾「愛岐ゼミ」、名古屋市 の学習塾「エフィカ藤が丘教室」を運営しています。
少人数指導・個別指導の学習塾・進学塾です。
塾の経営や指導で感じたことを率直に書いていきたいと思います。

愛岐ゼミは中学受験対策を行っております。

各教室は小規模ですので

合格数は全教室合算して発表しないと

様々な不都合があるのですが、

ここ3年間の合格実績は

東海中学8名、南山女子部4名、滝中学20名ですから、

まだ名古屋市外に本部を置く塾としては

かなり優秀だと自負しております。

 

難関中学対策は塾長Yが責任をもって行っておりますが

多くの案件は「難関校」対策ではありません。

中学受験を一口に言っても

実に様々な対策があるのです。

塾長Yは4教科の指導を管理しておりますので

そのお子様にぴったりの戦略を考えて

得意教科を武器に戦いますので

常に高い合格率を維持しております。

 

個別に入試対策をしていて思うことは

教材での学習の時点では

その子の合格力はわからない

ということです。

範囲が決まった学習は

よくできることに越したことはないのですが

単元学習の成果は、

そのまま過去問演習の得点に表れません。

「持ち偏差値」なんて、あてにならないのです。

 

模試をどういう準備で解いているのか。

正答率が高い問題は落とさないようにしよう。

捨て問題を見極めよう。

実際の入試には必要なことなのですが、

それを早くから実践することには

何の意味もありません。

同じ偏差値60でも

小手先の60なのか、伸びしろがある60なのか

私にはわかっていますが、

私が何も言わなくても

入試対策の時にはっきりしてきます。

 

模試の偏差値も、

評価の仕方はとても難しいのです。

管理がお好きな方は

「うちの子はこの単元が苦手です」

と対策を私に要求してきますが、

十分な復習が1巡2巡と進めば

自然と解決することばかりです。

十分な復習をしたのであれば

苦手は苦手なのですから

頑張っても伸びしろはありません。

私のトンデモ理論によれば

苦手対策は意味がない!

となるのです。(冗談ですが)

 

私が得意な中堅下位校対策については

模試と入試問題との難易度の乖離を

どう評価するかが重要です。

たとえば、データをお持ちでしたら

金城学院中学のデータをご覧ください。

合格者平均点と合格最低点が

大きく離れています。

入試問題が難しい割に

比較的に合格しやすい中学です。

それで偏差値40で良いのかといえば

これが難しいのです。

偏差値40くらいでも合格できるから

模試のような「難易度が高い」問題は

取り組む必要がないとお考えの方は、

入試で失敗する可能性が高いのです。

入試問題はその偏差値帯のお子様には難しい。

しかし、その中で

出来る科目、出来る問題を拾うことが

合格に必要なのです。

難しい問題にもひるまない心で

挑戦していく気持ちが必要です。

難しい問題だからといって

投げ出してはいては本番で失敗します。

そして、矛盾するようですが

日頃の学習は基礎を丁寧に積み上げる

という学習が必要なのです。

模試の点数が悪い!と責めても

何も得られない。

しかし、模試には挑戦しなければならない。

それが金城学院中学の対策です。

結果はどうあれ、

励ましていけばよいのです。

 

このシリーズは面白そうですから

しばらく備忘録的に書いていきたいと思います。

愛岐ゼミより