中学入試最終週を迎えて | 戦略派学習塾 愛岐ゼミより

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塾の経営や指導で感じたことを率直に書いていきたいと思います。

今日までに先週末の結果が出揃い

いよいよ東海地区の中学入試は

最終週に入ります。

すでに第一志望に合格した子は

もう入試を終えている子もいます。

受験指導のセオリーならば

最後まで戦わせるのが正しいでしょう。

しかし、

個別に指導している立場からは

今週末に第一志望を迎える子が

どんな気持ちでいるのか

とても気になります。

すでに合格が決まっている子が

自分のライバルになることは

きっと複雑な気持ちでしょう。

追加合格で帳尻が合うものの

葛藤はあるようです。

ただ、それを含めての入試ですし

合格して気持ちが変わることもあり、

たとえば

すでに第一希望としていた南山女子部や

愛知淑徳、名古屋中学に合格して

最後に東海中学や滝中学に合格すると

そちらが良いと思い直す場合もあります。

合格をそろえて判断することに

何のためらいも必要ありません。

私の本音も合格数はほしいですが

最近の東海地区の中学入試の過熱は

併願校数が増えたことにも

(受験数が増えた=併願数が増えたとは限りませんが)

加速の一因があると私は考えますので

個別対応のスタンスとしては

不必要に受験を煽れないのです。

しかし、最終戦まで戦う方が

様々メリットはあるでしょう。

 

毎年の受験生が10名~15名程度の

少人数制の愛岐ゼミですが

コロナの影響によって

ハイレベル部門だけが伸び

全講師で中学受験に取り組んだ結果

今年の受験生はいつもより

多くなりました。

南山女子部に挑戦する子は

毎年いるとは限りませんが、

今年は例年よりも

受験した子が多かったので

感想を書いておきたいと思います。

 

今回の南山女子部の入試結果は

合格者平均点が

どの科目も平均しており

全科目きちんと取れる子が

合格しやすかったと思います。

模試で偏差値が取れる子が

比較的有利だったはずです。

ある塾の模試の判定基準に

私は疑問を持っていますが

南山女子部の合格盤石ラインは

偏差値65くらいではないかと

個人的には思っています。

昨年は合格ラインが高かった

つまり問題難易度が低かったので

ミスや苦手がある子には

厳しい結果となったと思います。

得意科目で「貯金」する子は

平均点が高くなると

紛れが出てしまいますから

思わぬ不合格が出てしまいます。

昨年は算数が武器の子や

算数に決定的に不得意があると

それで合格の目がなくなるという

「入試前に決まっている」

ようなテストだったと思います。

今年の南女の入試問題に関しては

特定科目が大きな敗因にはならないものの

不得意科目を1教科で補えるほど

貯金が作れないテストでしたから

全教科失敗しない子や

1教科の失敗を得意科目1教科でなく

3教科で補える子くらいしか

合格できなかったかもしれません。

ただ、受験者平均と合格者平均は

算数のみが差が大きかったですから

算数が得意な子が有利だったというのは

間違いないと思います。

 

愛岐ゼミ生の中でも

良い結果、残念な結果がありました。

今年の南山女子部の入試は

逆転を狙う位置の子にとって

得意科目で勝負できる展開には

ならなかったと思います。

しかし、挑戦した全員が

確かな実力を持っていました。

私のいつもの辛口評価でいえば

合格できなかった子には

入試に強くなかったかも知れません。

しかし、残りのこれまでの合格や

残りの入試でご縁のあった学校で

きっと活躍できると思います。

どうか、自分を信じて

最後まで頑張ってほしいと思います。

 

願いを込めて。

愛岐ゼミより