中学入試最終週 | 戦略派学習塾 愛岐ゼミより

戦略派学習塾 愛岐ゼミより

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愛岐ゼミがある東海地区では

今週末が中学受験の最終週です。

ただいま、

最後の仕上げを行っております。

 

模試の偏差値でA判定であれば、

あとは当日に実力を発揮できれば良いでしょう。

しかし、

A判定をとったことがあるというレベルや

そこまで至らない成績の子の仕上げは

とても苦労します。

 

A判定の子が、

いつも通りの感じで試験会場から出てきたら

問題の難易度や傾向の変化にかかわらず

合格できたと考えてよいでしょう。

しかし、安定してA判定でなかったならば

合格するための「条件」を外してはいけません。

 

80偏差値-5というのは、

不合格者の割合が急激に高くなる

合格可能性の「崖」です。

それを下回ると本来「絶望圏」です。

それを個々にフォローすれば

あるいはご家庭でしっかりとサポートできれば

合格の可能性が出てきます。

 

四谷大塚の80偏差値が58~59の滝中学に

昨年は私が指導した子で8名の合格をいただきましたが、

そのうちの5名は、

合格できるかどうかの見込みは「条件付き」でした。

私が滝中レベルまでの対策をした子10名の中で

平均点が高いテストに強い子が2名

平均点が低いテストなら可能性が高い子が4名

問題難易度よりも当日の調子しだいと思う子が1名

どんな問題でも合格しそうな子が3名でした。

もしも昨年の滝中の入試問題の難易度が

高くなかったら

残念ながら不合格者の方が多かったでしょう。

運が良かったのか悪かったのか

逆転を狙う子たちにはシビアな現実です。

何年もの合格率を積算すれば

私はかなり優秀な講師だと思いますが、

ひとりひとりの結果に対しては

思い通りに進んでいるとは到底思えません。

今年に関しては

最後に塾生がチームとしてまとまり、

互いの熱意が相乗効果を生むかどうか

どうやら実力よりも

雰囲気で決まるような気がしています。

 

直前の対策は

合格条件の最大化と

合格できるイメージに合わせた仕上げが重要です。

パターン学習が苦手な子には

最後まで一定量の思考問題に取り組ませ

考える頭を作らないといけません。

日頃からリラックスして模試で成功してきた子なら

気分よく本番に臨ませなければいけません。

何が正しい仕上げなのか

その答えは誰にもわかりません。

 

これまでの勝ちパターンを思いだし

少しでも合格可能性が高くなる対策を

慎重にしていきたいと思います。

 

愛岐ゼミより