個性派学習塾 愛岐ゼミより

個性派学習塾 愛岐ゼミより

岐阜市 犬山市 岩倉市 の学習塾「愛岐ゼミ」、名古屋市 の学習塾「エフィカ藤が丘教室」を運営しています。
少人数指導・個別指導の学習塾・進学塾です。
塾の経営や指導で感じたことを率直に書いていきたいと思います。

中学受験の勉強は

いつ始めればよいか。

私の考えでは

やる気になったときです。

「やる気」とは

中学受験を、という意味ではなく

勉強を、という意味です。

 

このテーマでは

かなり記事が書けそうですが

早い方が良いか、遅い方が良いか

というのは、

大手塾のカリキュラムを想定すると

早くから詰め込みすぎとか

すでにカリキュラムから遅れている

という議論になるのです。

ですから、

自分のペースで学習を進めれば

早いとか遅いとかはなく

やる気になった時を逃さず

すぐに始めてしまう

というのが良いわけです。

 

ただどうでしょうか。

低学年から始める=通塾と考えると

あまり良くない気がします。

早期教育といいますか

塾は成果を上げないといけないので

技術と知識だけ詰め込んでいく

ということになりやすいので

低学年でのスターは作れますが

高学年になるとどうなのでしょうか。

愛岐ゼミの初期のころは

早期教育のSの子が多かったのですが

高学年になって失速してしまう。

一方、小学校では

あまりにも学習が薄いので

基礎学力はつけておけるよう

家庭学習か塾か、

何かしらの取り組みは必要です。

理想を言えば、

本を読んだり、

自然に触れたり、

いろいろな場所を訪れたり。

楽器とかスポーツとか

よい刺激が必要です。

一緒に何かをするという

親子の体験がとても大事です。

その時間を作らないで

何でも外注して子を預けても

何の土台も築けません。

 

早く始めるか

ぎりぎりで始めるかによって

学習内容は変わってくるでしょう。

中学受験でY60あたりを目標にするなら

小4のうちなら4年上から始め

小5の夏休み前なら4年下から始め

小5の夏休み以降なら

学習内容を目標によって絞る

という考えがよいと思います。

早くから始めて

思ったような位置にいないのであれば

5年生の夏休みか、6年生に入る前に

専門家に相談して

学習計画や目標校を再考したり

目標に届かなかったときの

代替案を検討して

とにかく夏休みの学習を充実させることです。

 

大手塾のカリキュラムは

多くの人に支持されている

信用できる学習内容・計画です。

そのクオリティを

マイペースで手に入れるには

四谷大塚しかないと私は思うのです。

塾ペースでなければ

週テストを活用できませんが

国語以外なら

週テスト問題集で確認できますし

国語の問題については

地方の子にとっては

やや重すぎる部分もあるので

時々どこかのテストに参加するくらいで

国語の学習は自分にあったレベルで

学習を進められると良いと思うのです。

 

四谷大塚教材で始めたとして

それがきちんとこなせれば

Y60の中学を目指せます。

その上に挑戦校を設定し

押さえでY50前後を視野に。

途中で教材をこなすのが困難になるなら

ペースダウンするか、

半年~1年戻って復習して

それで消化していけるのであれば

目標校としてはY60でもよく、

現実的な目標としてY50前後

押さえはY45あたり

もしもY40あたりの学校になったら

行くのかいかないのかを検討。

ペースダウン、復習の戦略でも

学習が困難であれば

思い切って教材を変える。

新小学問題集(受験編)かエフォートか

Y50前後の中学の入試問題は

基礎問題を落とさないことが

合否を分けます。

基礎練習は量の勝負となりますので

別の問題集を併用したほうが

合格しやすいと思います。

 

基礎問題の強さは、

四谷大塚のテストでは測れません。

Y50あたりの子は2つの傾向があります。

難問も正解できるが取りこぼしがある

難問は全く解けないが基礎は完璧

基礎にほころびがあるとY45以下となります。

Y50あたりなら模試の戦略としては

挑戦校は合不合テストで試す

現実的な目標校とそれ以下は首都模試で試す

という感じでしょうか。

 

学力に合わせて

どんどん教材の難易度を下げる展開は

あまり実を結びません。

本人のやる気がなくなってしまったら

疲弊するしかないので

その場合には「撤退」を考えるしかありません。

難易度を下げるのは立て直すため。

方法だけ変えても苦しいだけです。

 

学習をいつはじめるか。

それは

その後の展開がどうなるのか。

いろいろと想定しないと

決めかねると思うのです。

早くから始めるほうがよい。

でもそれは

受験勉強の開始とは限らない。

それが私の考えです。

世の中の常識は

常に大多数派が形成します。

その上を行く人

常識を外れてしまう人

斜め上を行く人

様々かと思います。

中学受験界においては

大手塾をファーストチョイスとして

そこから個々にアレンジをする。

大手塾に入るために

必要な準備をしておく。

というのが「常識」です。

 

子どもたちが周囲を意識したり

何かはっきりと目標を持つのは

(夢はたくさんあるとしても)

高学年以降だと思います。

ですから、子ども本人が

「中学受験をしてみたい」

と言い出したときには

中学受験の勉強としては

すでに手遅れとなるのです。

 

遅れて入塾して

苦労して自尊心が傷ついて

それではかわいそうです。

しかし、

それでもやってみれば

分かることがあります。

 

学習をしてみれば、

実際に有望かどうかわかります。

中学受験が合っているのかも

また、中学受験ではなく

公立中学からの

高校受験が合っているのかも

一定期間学習して

その子の学力的な特性を見れば

何となくわかります。

まずは一歩踏み出すことで

真の検討が始まると

私は思うのです。

 

何かに取り組んで

期待していた成果に届かなかったとき

すべてが無駄だったと

思う人は多いと思います。

「何もしなかった時」のことは

想定しないし、できないのです。

あるのは掲げた夢や目標だけ。

届けば成功。届かないければ失敗。

果たしてそうでしょうか。

そこを目指して努力したことが

それを始める前と比べて

どれだけの価値を生み出したのか。

そこに気が付けば

挑戦は無駄にはなりません。

 

勉強のスタートが遅れても

それまでの「抜け」を

大手はフォローしません。

競争原理に合わないだけの子も

ついていけなければ

敗者の烙印を押されます。

勉強以外に才能がある子が

その分野で活躍する中で

トップレベルの勉強をするのは

大きな困難が生じます。

偏差値の格付けで優劣を

思い込まされている世界で

偏差値無視の選択がしたくても

それは愚かな選択だと

思わされてしまいます。

そういう中学受験の常識破りを

サポートできる塾は少ない。

それが私たちの仕事です。

 

 

一つの成功経験は

次の成功につながることは

間違いないのですが、

受験指導においては

単純な一般化は危険です。

同じ偏差値で同じ志望校でも

対策が一緒ということはないと

私は考えています。

成功から導かれることは

その成功につながった発想であり

失敗を分析することからでも

成功につながる発想は得られるのです。

 

レジェンド君世代の大成功によって

たくさんの経験を一度に積みました。

しかし、

その年一年の成功が

何年かの成功につながってこそ

実力が付いたということになります。

 

たとえば灘中の対策に関しては

その後、他に3名の合格を出しましたが

その子たちとレジェンド君では

長所短所が違うのです。

他の3名の対策は

レジェンド君とは全く違う対策でした。

私が掴んだのは

その域の子たちのレベル感です。

また、

私がもっとも万全に対策していた子は

本番一回の問題の巡り合わせで

残念ながら届きませんでした。

運がなくても合格するようにしても

時々ピンポイントで

厄介な問題に巡り合うものです。

ふさわしい実力をつけることと

受験に強い子を育てることが

両立できるのであれば

決して苦労はしません。

しかし、

制約のある対策でそれを成し遂げるのは

なかなか難しいことなのです。

成功者の方法を踏襲するのは

もちろん有効な手段です。

ただ、私は毎回の対策が

初めての対策だと感じますし

逆に多くの対策のひとつにすぎないとも

感じています。

 

東海中学を目指すのであれば

合格圏内の子が確実に合格する対策と

合格圏内に入るための対策があるでしょう。

問題難易度が高く、

広い知識が求められるため

合格圏内の実力者が失敗することは

あまりない入試だと思います。

東海合格圏内の子であれば

最後まで実力アップをするためには

関西系の入試素材も取り入れて

盤石の体制を作ります。

その結果として、

私が東海中学の合格圏内だと

判断した子たちは、そのほとんどが

関西の上位校にも合格をしています。

 

レジェンド君は

灘、開成、海陽特別給費生と

3校だけを受験しましたが、

どの学校もトップを争う順位で

(もしかしたらトップかも)

合格をいただきましたので

私が彼の合否を決定づけたとは

言えないのではないかと思います。

私が彼にしたことは

彼の成長を止めないことであり

彼の成長に合わせた学習を

提供することです。

合否の心配がない子については

その子の実力アップをサポートするのが

私の役割だと考えたわけです。

力がある子を、

力がない子の感覚で育てたら

どうなるでしょう。

その子にあった負荷で訓練するなら

もちろん効果はあるでしょう。

できない子にするように

ミスをなくせと

面白くもない問題で扱くのは

虐待としか言いようがありません。

レジェンドくんが入塾した当初

4年生の教材は彼には簡単過ぎました。

それで彼の理解に合わせて進んだら

4年生の夏で5年上まで終わってしまい、

4年下から飛び級で5年下に入り

しかも全国トップを争っていました。

訓練はもちろん大事なのですが

子どもが吸収しようという

意欲とエネルギーがあるなら

それに合わせてどんどん進むのが良いのです。

そうやってしっかり実力を伸ばす

という経験が、

その後の塾生たちにも生きて

その子の成長に合わせて

実力をどんどんつけていく

という価値ある学習ができたのです。

関西上位校の合格実績は

実績作りのためではなく

その子の成長に寄り添った結果の

副産物なのです。

 

経験を方法論として蓄積するのは

容易なことです。

しかし、

1人の子を育てるという観点で

そのアイデアを見つけることは

もっと価値のあることだと思います。

私はそういう意味で

常に成長したいと考えています。