英語の現在完了は広島弁にもあった!? | アメリカ産天然夫との国際結婚の日常。通訳翻訳者・英語コーチのエバンス愛のブログ

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通訳、翻訳、英語教材制作、英語コミュニティ運営をしています。The Economist(英雑誌)をヒーヒー言いながら毎日読んでます。英語オーディオブック聞いてます。
高い英語力と大和魂を持って、日本の素晴らしさを海外に伝える人をたくさん育てるのが目標です!

日本人にとって感覚を理解するのが難しいと言われる

英語の「現在完了」。

 

 

たとえば、

 

I lost my key.

I have lost my key.

 

という英語は、日本語に訳すと

どちらも「私は鍵を失くした」なんだけど、

英語では意味が違います。

 

 

I lost my key.

は、「過去のいつか」に鍵を失くしたという意味です。

 

今はもう見つかったかもしれないし、ないかもしれないし、

でも、冷静に客観的事実を述べているイメージがあります。

 

 

でも、I have lost my key.

は、それが起こったのがわりと最近のことで、

その事実の影響が残っているイメージです。

 

この場合、失くした鍵は、まだ見つかっていません。

それで困っているということです。

 

 

 

国際言語学者の溝江先生いわく、現在完了は

 

「パンっ!と両手を叩いた後、

 手のひらにまだじんわり残っている」

 

という感覚です。

 

 

 

で、ですね。

 

私のふるさとの言葉である、広島弁には

その現在完了が存在するんじゃないかと思ってるんですよ。
(そういう論文がある、と昔聞いたような気もする)


広島弁で、

「雨が降りよる」(発音は「降りょーる」)

これは、今まさに雨が降っている状態。雨
(It is raining.)





一方、

「雨が降っとる」(「降っちょる」とも言う)

これは、
「雨がさっきまで降ったみたいだけど、今は止んでいる」虹
(It has rained.)←米語はあんまりこういう言い方はしないけど

というニュアンスで、広島県人は使います。

まさに現在完了。
 

 

 

 

使う状況は、

今は止んでるけど、道路が濡れてるのを見て、
「あ、雨降ったんだね~」という感じ。

 

「雨が降った」とも言うけど、

私は個人的には「降っとる」の方がしっくりきます。

 

 

「降りよる」も「降っとる」も

構造的には標準語の「降って(い)る」と同じだと思うんだけど、

「降っとる」と「降ってる」は意味が全然違うのです。



同じく、

「あ~、雪が降っとる!!」

というのは、状況としては、
朝起きてカーテンを開けてみたら
あたり一面銀世界だった、みたいな状況。
(今は、やんでいる)

 

 

この状況って、標準語だと

 

「雪が降ってたんだね」(過去進行形と区別つかない)

「雪が降ったんだね」(過去形と区別つかない)

 

のどっちかでしか言いようがない気がします。

 



広島弁のこの「~とる」って・・・
まさに、現在完了なんじゃなかろうか。

 

と思ってるわけです。



これって、私の両親がネイティブスピーカーである

土佐弁でも同じです。

「雨が降りゆう」(現在進行形)
「雨が降っちゅう」(現在完了形)

 

標準語にはない、この「現在完了の日本語」って

他の方言にもあるかもしれません。

 

 

方言って、面白い!

 

 

 

 

 

留学経験なし、英文科卒でもない私が、TOEIC980点、英検1級を取得し
外資系役員秘書、翻訳者、通訳者になった方法を公開します。

 

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