今日も、松本道弘先生に一日お供させていただいて
「ミスターステップアップ」という塾の
大学受験生用の教材の収録をしていました。
昨日の話で一番興味深かったのが、
「電池人間」と「磁石人間」
の話でした。
なんじゃそら？って感じですよね。
電池人間とは、松本先生いわく
バッテリーが切れたら機能しなくなる、
常に充電が必要な人のこと。
一方、磁石人間とは、
自分の中にある、決して枯れることのない磁力で
ずっと動き続けることができる人のことです。
電池人間の電力源は、言ってみれば
・学歴
・英検、TOEIC
・Facebookの「いいね！」
など、自分を飾るもの。
簡単に言うと、
他人の「承認」です。
いい大学に入ったり、
いい会社に入ったり、
英語の検定試験に合格したりすることで
自分に価値があると感じたい。
自分を誰かに認めてほしい。
自分に自信が持ちたい。
それが「電池人間」。
誰かに認められることで
電力を補給しているんですね。
でも、充電した電池はいずれ電池切れになります。
すると、また充電が必要になります。
英検１級やTOEIC900点台を取っても
満足感を感じる（＝電池が充電される）のは一瞬だけで、
すぐにバッテリー切れを起こす人を
私もたくさん見てきました。
一方、磁石人間は、バッテリー切れを起こしません。
磁石に内在する磁力は、
弱くなったり消えたりすることはなく
充電も必要ありません。
学歴とか、資格とか、自信とか
自分を飾るものが何もなくても、
「裸の自分」で勝負できるのです。
松本先生は、そういう
「磁石人間」になれ、と言います。
松本先生は、英語に人生を捧げてきた人です。
だったら、さぞかし英語と先生自身は
切っても切り離せないんだろうなと思いますよね？
でも、先生は
「自分から英語を取ったら、何が残るか？」
を常に考えている、とおっしゃっていました。
英語という「飾り」がない、
お金も学歴も地位も名誉も何もない、
ただの「松本道弘」で勝負できる自分でありたい。
英語が全然できなかったとしても、
魅力的な、まさに磁石のように
人を引きつける人間でありたい、と。
で、その話の流れで
その大学受験生用の教材を作っている
ミスターステップアップ（塾）の
京都大学出身の先生の話がありました。
その先生は、京大に合格したとき
恩師にこう言われたそうです。
「君にとって、京大卒という学歴が
邪魔になるときが、将来必ず来る。
『京大なんだから、このくらいできるだろう』
という周囲の期待、プレッシャー。嫉妬。
君から京大を引いたら、何が残る？
ブランドに頼らず、
人間力で勝負できる男になれ。
本物の教養を磨け。
ダメな自分をさらけ出せ。
自分の失敗談をどんどん語れ」
私には、
ものすごくずしーんと響く言葉でした。
心当たりがあったからです。
以前の私は、
英検に合格したり、TOEICで高得点を取れば
人生が変わる気がして、
もっと自分に自信が持てる気がしていました。
でも確かに、それがかえって
「邪魔」になっていた時がありました。
「この点数でも、私の実力ってこんなにしょぼいんだ」
「期待はずれって思われてないかな」
と、思い悩むことの方が多かった気がします。
そして、資格で飾った自分を守らないといけないから
ダメな自分をさらけ出すこともできませんでした。
ずっとかっこつけて、ずっと無理して
苦しかった気がします。
TOEIC高得点だったことがプレッシャーで
周囲の期待が苦しかった過去については
メール講座の中で赤裸々に書いています。
私の保持資格の
「TOEIC980点、英検１級」って、
取得したのは、もう10年以上前です。
今はもう足かせではないし、正直どうでもいいと思っています。
私を見つけてくださった人にとっての
わかりやすい「ものさし」として掲載しているだけで、
自分としては、何もこだわりはないつもりです。
でも、
TOEICも英検も
通訳翻訳者という肩書も
夫がアメリカ人だということも
何もなかったとしたら、
私は人間力だけで勝負できるだろうか？
何もない私が
たとえばこうやってブログを書いたとして、
一体誰が読んでくれるんだろう？
そう思ったら、
自分の目指すべき方向がはっきりした気がします。
あなたは、
電池人間と磁石人間、どっちですか？
どっちを目指しますか？
留学経験なし、英文科卒でもない私が、TOEIC980点、英検１級を取得し
外資系役員秘書、翻訳者、通訳者になった方法を公開します。
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