ある日、アッシジのCentro(街の中心部)からタクシーを利用した。
タクシーの運転手と少し話していたら、彼が、私の知人女性の旦那さんだとわかって、さらに話が弾んだ。
「なぜ日本は、こんなに混乱してる世界情勢の中でも、穏やかで静かなの?」
「日本はいつもいつもアメリカに従順だから」
「アメリカはグローバリゼーションが重要だって言うけど、結局アメリカの文化が世界中の文化を荒廃させてる。
ブッシュは……バカで、ずる賢かった。アメリカ国民は、彼に期待してた。彼はきっと何かを始めてくれる、そしてすべてを変えてくれるって。
アメリカ国民もバカだったよ。ブッシュが大統領になったら何が起こるか、彼らは何もわかってなかったんだ。
でもそれは、イタリアも同じだった。ベルルスコーニはイタリアで一番の大金持ちで、バカで、ずる賢い。
イタリアの国民は、彼はきっと何かを始めてくれる、そしてすべてを変えてくれるって期待したんだよ。
イタリア国民も、何もわかってなかった。イタリア国民も、バカだったんだよ」
イタリア人にとって、狡猾さは「困難な状況を打破し、すべての利益を自分の手中に収める、理知とたくましさ」という意味であり、イタリアでは美徳とみなされる。
「CUNNINGS, n. 【狡猾】 弱い動物や人を強いものから分けへだてている能力。この能力はその所有者に大いなる精神的な満足と大いなる物質的不幸をもたらす。」(アンブローズ・ビアス、「悪魔の辞典」)
ベルルスコーニが減税をうたい文句にしたって、それは固定資産税、相続税、法人税の減税で、それで得をするのは彼を含めてごく一握りの金持ちだけだ。
雇用の大幅拡大も年金支給増額も国民に約束しときながら、あとまわし。
圧倒的多数である一般の国民、特に低所得者たちは、増えない賃金と物価高騰の二重苦を強いられた。
何年か前まで日本の首相は小泉純一郎って人だったが、小泉氏が現役時代にやったことと大して変わりないことやってる人だな。
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