ポスターやプログラムをご覧いただけばお分かりのように、第32回日本エイズ学会学術総会・集会の会期は122日(日)から4日(火)までの3日間です。

 

 ただし、世界エイズデーの121日(土)とその翌日の2日には、同じ大阪・中之島の大阪市中央公会堂で、一般公開のHIV/エイズ啓発特別イベントが開催されます。学会公式サイトのトップページにもこのことは明記され、会場としても大阪国際会議場/大阪市中央公会堂の2か所が併記されています。

 

 このブログをお読みの皆さんには、馬の耳にねんぶ・・・おっと、間違えました、釈迦に説法ですが、HIV/エイズ対策に広く社会的な理解を求める啓発活動は、日本エイズ学会が対象とすべき重要なジャンルのひとつであり、特別イベントはその実践的な発表の場としてとらえることができます。また、とらえなければならないでしょう。

 

 ・・・ということで、前置きが少し長くなりましたが、今学会に参加を予定され、なおかつ、お時間が許す方は、2日の朝からでなく、121日土曜日の午後から参加することをご検討ください。イベントのスケジュールはこちらでご覧いただけます。

 https://www.c-linkage.co.jp/aids32/day.html

 

 1日の予定も、大阪府立夕陽丘高校音楽科の生徒さんによる演奏会やラジオ番組の公開収録、夜回り先生の講演会と盛りだくさんですね。

 

  

 

 ジュネーブからは、国連合同エイズ計画(UNAIDS)のグニッラ・カールソン事務局次長がこの日のために大阪に駆けつけ、『MILES TO GO. GAPS TO FILL(道はまだ遠い、格差を解消しよう)』をテーマにスピーチを行います。

スウェーデンの元国際開発相で、UNAIDSの事務局次長には昨年12月に任命されました。国際開発分野の豊富な体験をもとに、世界のHIV/エイズ対策の現状と課題、そしてその中でアジア太平洋地域、および日本国内の対策をどう位置付けるかといったお話が聞けそうです。

 

  

 

 また、公会堂3階の展示スペースでは、国内のHIV/エイズ対策の歴史をたどる魅力的な展示とともに、カールソン事務局次長のスピーチに合わせたUNAIDSの関連資料も公開されます。

 

 会場の大阪市中央公会堂は1913年(大正2年)着工、1918年(大正7年)竣工。中之島のランドマークとなっているネオルネッサンス様式の歴史的建造物であり、2002年(平成14年)12月には国の重要文化財に指定されています。

 http://osaka-chuokokaido.jp/

 

学会参加のために全国から大阪にお集りの方にとっては、商都・大阪の近代史を肌で感じる貴重なライブ体験の機会でもあります。ぜひ、お越しください。