2026年2月1日 南日本新聞社
鹿児島市の平川動物公園は2月15日、捕獲した動物の肉を皮や骨が付いたまま肉食動物に与える「屠体(とたい)給餌」のイベントを開く。初の試みで、獣害対策で駆除した動物を有効活用し、園の動物の野生本来の行動を引き出す効果があるという。
平川動物公園の肉食動物に与えるシカの屠体(南日本新聞社)
【写真】(別カット)平川動物公園の肉食動物に与えるシカの屠体
園で飼育する肉食動物は通常、加工した馬肉や鶏肉を5分ほどで食べる。屠体は皮を剥いだり骨を取ったりするのに時間がかかり、本来の習性や行動を発揮しやすくなる。骨をかむことで歯石が除去され、口腔内の健康にもつながる。
鹿児島大学農学部の高山耕二准教授によると、市内の中山間地域ではイノシシやシカ、タヌキ、イタチなどが現れる。捕獲されたうち、ジビエとして活用されるのは10%程度だという。
屠体給餌は処理や安全管理が難しく、同園は採用していなかった。今回は愛知県の団体の協力で、低温加熱殺菌されたシカを与える。屠体給餌の観察に加え、獣害問題や動物福祉について考える座学がある。小学4年生以上25人(応募多数は抽選)。メールで申し込む。30日まで。同園=099(261)2326。
