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2025年7月9日 沖縄タイムス

 

 沖縄市胡屋の沖縄こどもの国では、準絶滅危惧種の「オリイオオコウモリ」、沖縄在来鶏で県指定天然記念物の「チャーン」、「ヤクシマザル」など新たな命が次々と誕生している。同園によると、春から初夏にかけて気温が安定して餌となる植物も豊かに実るため、動物たちにとって子育てに適した環境で出産の時期が重なるという。同園はベビーラッシュを喜び、来場を呼びかけている。(中部報道部・又吉朝香) 

 

母親のおっぱいを吸うヤクシマザルの赤ちゃん(同園提供)(沖縄タイムス)

 

【写真】ヤクシマザルの赤ちゃん、名前はスタジオジブリのアニメから 

 

 同園は6月27日の記者懇談会で動物たちの相次ぐ出産を報告した。オリイオオコウモリ6匹は5月から6月4日の間にそれぞれ出産。計6匹の赤ちゃんはそれぞれの母親に抱えられながら、すくすくと成長している。母親のうち1頭は野生でけがをした状態で保護されて飛ぶことができず、二次救護施設である同園で過ごして成長し、無事に出産した。

 

  チャーンは4月15〜17日の間に3羽ふ化した。両親は「チャーン保存会」から寄贈された卵から成長し、同園での繁殖は少なくとも20年ぶりとなる。ふ化した日から親の背中の上に登ったり走り回ったりしている。生後2カ月以上がたち、現在は若鶏に成長している。

 

  5月にはヤクシマザルの「おたま」と「おちょこ」が、それぞれ赤ちゃんを産んだ。現在、2頭の子ザルはお母さんに抱っこされながら過ごし、暑い日には水浴びをしている。

 

  沖縄こどもの国の金尾由恵さんは「明るい話題を届けられてうれしい。赤ちゃんたちの愛らしい姿をぜひ見に来てほしい」と話した。