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2025年7月9日 読売新聞オンライン

 

 平川動物公園(鹿児島市)は6月26日、鹿児島県奄美大島に生息する国の天然記念物で絶滅危惧種の「アマミトゲネズミ」の繁殖に同園で初めて成功したと発表した。国内8施設で飼育されており、7施設目の繁殖成功となった。 

 

4月に生まれたアマミトゲネズミの赤ちゃん(鹿児島市平川動物公園提供)(読売新聞)

 

【写真】コツメカワウソの赤ちゃんスヤスヤ

 

 アマミトゲネズミは齧歯目ネズミ科で、体長は10~15センチ。奄美大島にのみ生息し、夜行性でドングリや虫などを食べる。雄になることを決めるY染色体を持たないにもかかわらず、雄が存在する珍しい特徴を持つ。

 

 同園によると、生まれたのは雄3匹と雌2匹の計5匹。5月中旬頃に親の雌1匹が巣箱から出てこなくなったため、モニターの確認を開始したところ、4月26日に出産したことが判明し、5月19日には5匹の姿が確認された。母子ともに健康で、現在は5センチほどの大きさに成長しているという。同園での飼育数は10匹となった。

 

 同園の桜井普子飼育展示課長は「餌や巣箱の置き方、相性などの情報を共有したことが繁殖につながった」と喜んでいる。