「アニマルフレンズ」開所1年、譲渡数増える 前年度比で保護犬2倍、猫3倍に トライアル制度や譲渡 | トピックス

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2025年3月12日 熊本日日新聞

 

 熊本県は10日の県議会一般質問で、26日に開所から1年を迎える宇城市の県動物愛護センター「アニマルフレンズ熊本」での譲渡数が、2023年度に比べて保護犬は2倍、保護猫は3倍に増加したと公表した。施設では譲渡会を増やしたり、交流サイト(SNS)での情報発信に力を入れたりしている。

熊本県動物愛護センター「アニマルフレンズ熊本」が保護している猫(センター提供)(熊本日日新聞)

 

  センターは多頭飼育崩壊や飼い主が亡くなるなどした犬や猫を保護している。24年度は3月10日現在で犬131匹(23年度59匹)、猫108匹(33匹)を譲渡した。新施設での新たな取り組みで、譲渡前に自宅で一定期間お試し飼育ができる「トライアル制度」を導入し、収容率が高くなれば緊急で譲渡会を開いた。 

 

 ただ、猫の収容率は100%(80匹)を超えた時期もある。下山薫健康福祉部長は主な要因として多頭飼育崩壊を挙げ、飼い主の生活困窮や社会的孤立が背景にあるとして、「福祉関係者と連携した多頭飼育の早期探知が重要。市町村や民生委員に協力を依頼している」と述べた。

 

 自民党県議団の杉嶌ミカ氏(熊本市1区)への答弁。センターは16日午前10時から、24年度最後の譲渡会を現地で開く。

(川野千尋)