狩猟で射止めた動物の血を…キャサリン皇太子妃が拒否する英王室の伝統とは | トピックス

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2025年2月27日 25ans ヴァンサンカン

 

ロイヤルファミリーの伝統的な娯楽のひとつでありながら、憂慮すべきものと受け止められるようになっているのが、狩猟です。ですが、ロイヤルたちにとっては子どもを伴って狩猟に出かけ、その子が最初に射止めた動物の血を体に塗る「血塗り」が、通過儀礼のひとつとなっています。 

 

Getty Images(25ans DIGITAL)

 

山奥で遭難した女子サッカーチームのメンバーたちのサバイバルを描いたスリラードラマ、『イエロージャケッツ』シリーズのストーリーを思い出す人もいるかもしれません。それでもこれは、イギリスのロイヤルファミリーにとっては“実際に”経験する儀式のひとつなのです。 

 

ただ、ジョージ王子とシャーロット王女、ルイ王子にとって良いニュースと言えそうなのは、母であるキャサリン皇太子が、この儀式に「100%反対している」ということです。

 

『デイリー・メール』紙によると、王室関連の著書で知られる作家のトム・クイン氏は近く出版される新著『Yes Ma’am: The Secret Life of Royal Servants』(原題)のなかで、「チャールズ国王の義理の娘、ウェールズ公妃キャサリンは断固として、自身の子どもたちに血を塗らせるつもりはないと主張している」と明かしています。 

 

クリスマス礼拝に出席するウィリアム皇太子一家、2024年12月撮影(Getty Images)

 

いっぽう、クイン氏は過去に出版した『Gilded Youth: An Intimate History of Growing Up in the Royal Family』(原題)で、ウィリアム皇太子もこの「血塗り」をよく思っていないことを明らかにしています。また、王室のメンバーが伝統的に「娯楽」としてきたことが、ますます国民から支持されないものになってきていることに、皇太子は「悩んでいる」と記しています。 

 

そのほか、クイン氏は新著に次のようにつづっています。 

 

「ウィリアム皇太子は射撃を好みます。それは、父のチャールズ国王と共通の趣味です。ですが、皇太子は多くの人たちが時代とともに、(動物を傷つけたり殺したりする)『ブラッド・スポーツ』に反対するようになっていることを理解しています(王室はそのスポーツを、『フィールド・スポーツ』と呼ぶことを好みます)」 

 

ウィリアム皇太子とヘンリー王子は伝統に従い、どちらも子どものころにこの「血塗り」の儀式を経験したことがわかっています。ですが、その儀式を伴うブラッド・スポーツは、ジョージ王子やシャーロット王女、ルイ王子にふさわしい趣味なのでしょうか――?

 

いずれにしても、キャサリン妃がその慣例を破る決意であることは、歓迎すべきことかもしれません。

 

From COSMOPOLITAN US