2024年11月5日 NHK 熊本 NEWS WEB
動物を飼育する学校が減っていく中、子どもたちに命の大切さを学んでもらおうと5日、熊本市の小学校がヤギ3頭を借り受け、飼育していくことになりました。
熊本市の小学校では休日に世話をする人がいないなどの課題から動物を飼育する学校が減っていて、市内194校のうちウサギを飼っているのは4校、ニワトリを飼っているのは2校にとどまっています。
こうした中、熊本市東区にある託麻南小学校では生命の大切さや尊さを学んでもらおうと、ヤギ農家から母ヤギ1頭と子ヤギ2頭の合わせて3頭の借り受けました。
5日は3頭のヤギを学校に迎え入れ、1年生の代表の5人がにんじんを差し出して餌やりに挑戦し、おそるおそるヤギを触ったり、なでたりしていました。
学校では1年生を中心に飼育を担当していくほか、休日や長期休暇はPTAと連携しボランティアを募って、世話をしていくということです。
また来年2月には母ヤギが出産を予定していて、ヤギの赤ちゃんの誕生を学校で迎える計画です。
小学1年生の女の子は「初めて触ったヤギはふわふわしていました。ごはんをあげて一緒にお散歩にいきたいです」と話していました。
貸し出したヤギ農家の城新一さんは「子どもたちが喜んでくれてうれしいです。また、母ヤギの出産をみて出産の大変さを知ることや親への愛情を育むなど一生の思い出になったら嬉しいです」と話していました。