動物虐待は犯罪です! 北区独自のポスター作成求め 地元有志が署名活動 | トピックス

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2024年6月14日 東京新聞

 

署名活動について話す原田球子さん(右から2人目)ら呼びかけ人=北区で

 

 動物虐待防止を訴える東京都北区独自のポスターを-。同区内の有志がそんな署名活動を展開している。環境省や都のほか、豊島区なども独自にポスターを作成している。呼びかけ人たちは「地元の保健所や警察署の名前が入っている方が、犯罪抑止につながる」と力を込める。(小形佳奈)

 

 呼びかけ人の1人で美容師の原田球子(きゅうこ)さん(66)は北区に隣接する豊島区で、飼い主のいない猫の排せつ物処理などを手がける「地域猫活動」に取り組んできた。2022年秋、北区内に転居した直後、原田さんの活動を知る住民から「地域猫の餌場に強酸性洗剤がまかれている」と連絡を受けた。警察への通報を促すと、「猫のことで110番していいの?」と意外な答えが返ってきた。

 

 動物に危害を加える行為は法律で禁じられているが、「動物虐待は犯罪という認識が浸透していない」と原田さん。環境省や都は、動物愛護法の罰則などを記したポスターで虐待防止を呼びかけている。豊島区や文京区では、通報先として地元の保健所や警察署の電話番号が書かれた独自のポスターを作っている。原田さんらは、北区にも同様の対応を求めたが「予算がない」と断られたという。区生活衛生課の担当者は「(虐待防止は)都や環境省のポスターで十分周知されている」としている。

 

 しかし、これまでの活動から「警察署名が入ったポスターははがされにくい」「行政も力を入れていると伝わる」と実感してきた原田さんは5月、区にポスター作成を求める署名活動を始めた。原田さんの知人で北区在住のお笑いコンビ「SAW(ソー)&LAW(ロー)」の芋ポテトさん(28)と万次郎さん(47)はネット上で署名を集めている。

 

 署名活動は今月末まで。16、18、19、23、25、30の各日午後5~7時には、JR王子駅北口で街頭署名を呼びかける。活動の詳細は署名サイトから。