動物はトモダチ 熊本県の新愛護センターが開所 ドッグランやしつけ方教室も | トピックス

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2024年3月26日 熊本日日新聞

 

 熊本県が宇城市松橋町に整備した新しい動物愛護センター「アニマルフレンズ熊本」で26日、開所式が開かれた。  

 

26日に開所式を開いた、熊本県の新しい動物愛護センター「アニマルフレンズ熊本」=宇城市(熊本日日新聞)

 

 新施設は、熊本市東区の県動物愛護センターの収容能力不足に伴い、松橋不知火浄水管理センター北側に整備した。総事業費は約12億円。宇城市が土地を無償譲渡した。県産木材を使った平屋建てで、延べ床面積は1458平方メートルと現施設の約3倍に拡張。犬50匹と猫80匹程度を収容できる。

 

  県職員5人(うち獣医師3人)を配置。4月以降、しつけ方教室や苦情などの相談、小学生の見学旅行を受け入れ。飼い主がいない猫の避妊、去勢手術を無料で実施し、動物愛護団体と連携して譲渡会も開く。東区の現施設は、保護犬のトレーニングなどに使う。

 

  開所式では、蒲島郁夫知事が「愛称には動物を友として共に生きる思いが込められている。命の大切さを子どもに伝える教育にも力を入れたい」とあいさつ。愛称案が採用された大阪府高槻市の池永一広さん(75)に認定証を手渡した。

 

 内覧会もあり、地域住民ら140人が参加。猫の室内飼育をイメージしたスペース、屋根付きドッグランを見学した。近くの男性(61)と妻(58)は「1匹ずつケージや個室に保護され、愛情ある施設と感じた。地域の癒やしの場になってほしい」と期待した。(清島理紗)

 

1匹ずつ個室に収容されている保護犬=26日、宇城市(熊本日日新聞)