動物から学び課題考える アドベンチャーワールドで中学生が発表 | トピックス

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2024年2月9日 朝日新聞デジタル

 

レッサーパンダの前で発表する生徒ら=2024年2月4日午後3時7分、和歌山県白浜町、勝部真一撮影© 朝日新聞社

 

 和歌山県立田辺中学校(田辺市)とアドベンチャーワールドの共同学習「アニマル・アプローチ・アドベンチャー(AAA)」の発表会が4日、白浜町の同園であった。生徒らが動物の展示スペース前で来園者や保護者らに学習の成果を報告した。

 

フタコブラクダの前で発表する生徒ら=2024年2月4日午後3時21分、和歌山県白浜町、勝部真一撮影

 

 AAAは同中学校が田辺高校との中高一貫校として開学した2006年から実施している。動物の生態や環境を学んだり、実際に触れあったりして課題などを考える授業。今年度は「動物たちから学ぶこと~動物たちと共に生きるには~」をテーマに1年生80人が12班に分かれ、シロサイやコツメカワウソ、バンドウイルカなど12種類の動物についてそれぞれ学習を進めてきた。

 

 昨年10月にあった現場学習では、飼育スタッフから説明を受け動物を間近で見学し、エサやりを体験した。発表会は一昨年度までは校内で発表会を開いていた。昨年度から来園者にも聞いてもらおうと園内で実施している。

 

 この日、生徒らはそれぞれの動物の展示スペースで30分間、来園者や保護者らに学習した内容や自分たちの考えを発表した。レッサーパンダを学習した班は、取り巻く環境として「地球温暖化や森林伐採による生息地の減少」で絶滅の可能性を指摘。解決策として竹を利用したバイオマス発電などを提案した。メンバーの中田翔馬さんは「難しかったけど楽しく学べた。レッサーパンダは思ったより爪や歯が鋭くて驚いた」と話していた。(勝部真一)