2023年11月29日 北海道ニュースHUB
劣悪な環境で犬3匹を預かっていたとして、当時ペットホテルを経営していた北海道室蘭市の無職の女(69)が動物愛護法違反の疑いで逮捕されました。
女は4月14日、排泄物がたい積した劣悪な環境のペットホテルで、客から預かった犬3匹を保管し虐待していた疑いが持たれています。
警察によりますと、犬の飼い主は室蘭市内に住む2人で、1人はトイプードルを1匹、もう1人はミニチュアダックスフンド2匹をホテルに預けていました。
3匹は飼い主の都合で最長1年半ほどホテルに預けられていました。ふん尿が放置されたケージに入れられ、施設内は高濃度のアンモニアが充満していました。
3匹とも痩せ細り、皮膚に細菌が感染してかゆみや脱毛などを引き起こす皮膚病「膿皮症」にかかり、特にミニチュアダックスフンド2匹の症状が重いということです。
4月8日にホテルを使用した別の客から「動物虐待」に関する情報提供が警察へ寄せられ、4月14日にホテルを強制捜査。3匹を発見していました。
3匹は虐待が発覚した後、それぞれ飼い主の元に戻されています。
調べに女は「体調不良で世話ができなくなった。虐待というのであれば虐待です」などと容疑を認めています。
強制捜査の際、他にも動物が預けられていて、警察は余罪の有無や各動物の保管の実態解明を進めるとしています。