2023年9月28日 日刊新周南
山口県周南市の藤井律子市長は26日の定例記者会見で、市内に建設中の保護犬施設に対し「動物保護の観点からなんらかの取り組みを考えていきたい」と述べ、支援について前向きの姿勢を見せた。
同市の周南緑地公園などに野犬が多いことから、県は市の協力で野犬の捕獲に力を入れている。捕獲した野犬は保護して希望者に譲渡するが、成犬の場合、すぐに引き取り手がみつかることは少なく、防府市内にある保護団体「まあくんハウス」が大半を引き取り、飼育している。
しかし、この施設も収容数が限界になったため、市民が「まあくんの家」を立ち上げて周南市内に保護施設の開設を目指している。29日(金)までクラウドファンディングで資金を集めていたが、26日に目標の1,500万円を超えている。
記者会見では、野犬の捕獲は県の業務としながらも、なんらかの取り組みを考えるとし、担当者はすでに保護団体とも面談していて「市として何ができるか、整理していきたい」と説明した。
定例記者会見では10月21日(土)に青山町のゆめタウン徳山で、野犬対策キャンペーンを展開することも明らかにした。市、県と遠石自治会連合会、周陽自治会連合会の主催で、むやみなえさやりや、犬の遺棄・虐待の禁止を呼び掛ける。
問い合わせは市環境政策課(0834-22-8322)へ。