2023年8月22日 時事ドットコム
北海道は22日、標茶町や厚岸町で家畜の牛を襲ったヒグマ「OSO(オソ)18」が駆除されたと発表した。両町に隣接する釧路町で7月に駆除されたヒグマのDNA型が、オソ18と一致した。
北海道で家畜の牛を襲い、駆除されたヒグマ「OSO(オソ)18」(標茶町提供)
捕まらないヒグマ…コードネームは「OSO18」◆北海道で生息数増、市街地にも【news深掘り】
オソ18は2019年以降、標茶町と厚岸町で家畜の牛を襲い、計66頭が死傷した。道や町などは捕獲推進本部を設置し、最初に牛が襲われた場所が「下(しも)オソツベツ」で、足跡の大きさが約18センチだったことからオソ18と名付けた。
道や町などは、箱の中に餌を置いておびき寄せる「箱わな」や、通り道にワイヤを仕掛ける「くくりわな」での捕獲を試みていたが、警戒心が強く、苦慮していた。
道によると、オソ18が駆除されたのは7月30日。釧路町の牧草地でヒグマの目撃情報があり、地元のハンターが駆除した。同町などはオソ18の可能性があるとみて、研究機関にDNA型鑑定を依頼していた。