ネコ感染症流行のキプロス、ヒト用コロナ治療薬使用を許可 | トピックス

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2023年8月4日 時事通信ニュース

 

【ニコシア(キプロス)AFP=時事】キプロス政府は3日、ネココロナウイルスの一種による感染症が流行し大量のネコが死んでいることを受け、ヒト用コロナ治療薬の余剰在庫をネコ用に提供することを認めると発表した。農業省の勧告に沿ったもの。

≪写真は猫伝染性腹膜炎〈FIP〉に感染したネコ。キプロス・ニコシアの動物病院で≫


 キプロスでは、猫伝染性腹膜炎(FIP)が猛威を振るっている。動物愛護団体は今年は既に、島に生息する約100万匹のうち30万匹が死んだと主張しているが、獣医師の協会は30万匹というのは大げさで、死んだのは多くても1万匹だとしている。


 政府は「人間のコロナウイルス感染症の治療に使われ、現在は不要となっている在庫を提供することが可能」だと述べた。


 提供される薬は錠剤で、動物病院を通して供給される。

 

 キプロスでは新石器時代のシロウロカンボスという村で、人と一緒に埋葬されたネコが見つかっており、約9500年前から飼育されていたことが分かっている。

【翻訳編集AFPBBNews】