2023年5月12日 熊本日日新聞
熊本市動物愛護センター(東区)は、市内に生息する飼い主のいない猫を対象に、無料の不妊去勢手術を6月に始める。予約が必要で、予約者自身が猫を捕獲し、手術後に元に戻してもらう。センター職員の獣医師が執刀する。
市では昨年度、公益財団法人どうぶつ基金(兵庫県)が約2600匹を手術したが、市が自前の予算と職員のみで取り組むのは本年度が初めて。
センターによると、手術は原則来年3月まで、火曜と木曜に実施。感染症予防ワクチンの接種やノミとダニ予防の投薬もする。市は本年度分として最大1500匹を想定し、予算に700万円を計上している。
センターの瀧本勉所長によると、昨年度の手術希望者が想定よりも多かったことや、野良猫に関する苦情や相談が増えていることが背景にある。野良猫の数を抑え、手術済みの猫を地域が見守りながら適切に餌を与える「地域猫活動」を広げたいという。
1回につき、1人当たり4匹まで申し込むことができる。
センター☎096(380)2153。(伊藤恩希)