米動物園が注意喚起「YaYaの無許可ライブ配信やめて」、中国ネットでは反発の声も | トピックス

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2023年4月5日 Record China

 

 

今月7日に中国に返還される予定の高齢の雌のジャイアントパンダ「YaYa(中国名:丫丫)」が飼育されている米テネシー州メンフィス動物園はこのほどフェイスブックで、YaYaの展示場前で露営したり無許可でライブ配信したりせず、園側が提供しているライブ配信を視聴するよう注意喚起した。

 

中国メディアの中国僑網が4日、微博(ウェイボー)への投稿で、これについて伝えると、中国のウェイボー利用者からは「私たちに知られて困ることでもあるのか」「内心びくびくしているように感じられるぞ」「客がライブ配信して何か支障が生じるのか。ありのままを伝えるだけじゃないか。この要請は合理性に欠ける」などと反発する声が多く寄せられた。

 

YaYaは2003年4月、米中共同のパンダ保護研究計画の一環として、雄の「LeLe(楽楽)」とともに米国に貸与されて飼育されてきたが、動物愛護団体から「不適切な扱いを受けている」との指摘が出ていた。貸与期間は20年で、園は昨年12月に2頭の返還を発表したが、LeLeは今年2月に死亡。衰弱してやせ細ったYaYaの動画や写真が拡散し、中国国内で懸念が広がった。

 

北京動物園の獣医師と飼育員からなる専門家チームが先月16日にメンフィス動物園に到着し、YaYaの生活習慣や飼育状況を把握し、米国側スタッフと共同で飼育やケア、健康状態の評価を行った上で、YaYaを連れて帰国すると報じられている。