2023年3月25日 愛媛新聞ONLINE
収容した犬や猫の譲渡促進により殺処分から救われる命を増やそうと、愛媛県が県動物愛護センター(松山市東川町)に整備した譲渡のための専用施設の開所式が25日にあり、関係者が大切な命をつなぐ決意を新たにした。
センターが2002年12月の開所から20周年を迎えたのを機に整備。新築の飼養施設は軽量鉄骨造りの平屋(床面積約80平方メートル)で、犬12匹と猫12匹程度を収容できる。
専門スタッフが時間をかけて譲渡犬を人にならす訓練場も新築した。引き取り希望者と猫が触れ合って相性を確認できるマッチングルームを設けるなど、既存施設の改修も行い、建物整備の総事業費は5368万円。
県によると、開設当初は収容数が年間7千匹を超え、ほとんどを処分していたが、2021年度は収容数1091匹、殺処分数659匹といずれも大きく減少。譲渡数は422匹だった。