2023年2月13日 読売新聞オンライン
けがや病気で衰弱している複数の小型犬を放置したとして、大阪府警は8日、犬の繁殖・販売業者「フィスドシェリー」(寝屋川市)のオーナーの女(57)を動物愛護法違反(虐待)容疑で逮捕した。「病院に連れていっており、納得いかない」と容疑を否認しているという。
発表では、女は2016~22年、寝屋川市の施設で飼育していたチワワやポメラニアンなどの小型犬計10匹について、あごの骨折や足の脱臼などがあるのに病院で治療を十分に受けさせなかった疑い。うち6匹は一度も治療を受けず、臓器に異常のあった別の1匹は飼育が困難として動物愛護団体に引き渡された後に死んでいた。
別の動物愛護団体の告発があり、府警が22年11月、同市と門真市の飼育施設を捜索。当時、計424匹の犬を飼育しており、21年に施設では少なくとも40匹が死んでいた。
女は今月上旬、読売新聞の取材に「犬の買い手が減って経営は苦しかったが、食事や掃除をしっかりし、病院に連れて行っていた。(管理を怠って)死なせるようなことは絶対にしていない」と話した。