ペットショップで購入の猫殺害、男に保護観察付き執行猶予3年判決 | トピックス

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2023年1月31日 京都新聞

京都地裁

 ペットショップで購入したばかりの猫を殺したなどとして、動物愛護法違反の罪に問われた無職の男(42)の判決公判が31日、京都地裁であった。安永武央裁判官は、懲役1年6月、保護観察付き執行猶予3年(求刑懲役1年6月)を言い渡した。

 

 判決によると、昨年6~8月、当時住んでいた京都市北区の自宅で、飼い猫の爪や舌を切断し、胸腹部を不詳の方法で圧迫するなどして外傷性ショックなどで死亡させたほか、別の飼い猫のひげをたばこの火で燃やしたり、しっぽをつかんで振り回すなどしてけがを負わせた。

 

 判決理由で安永裁判官は、約2カ月の間に計5匹の子猫を殺したり傷つけた「常習的犯行」と指摘。被告が抱えていたうつ病で共感性が乏しくなっていたことが犯行に影響していると考えられるものの、「虐待を加える理由にはならない」と非難した。前科がなく、今後動物を一切買わないと誓ったことなどを考慮して執行猶予とした一方、更生環境に不安が残ることから保護観察を付けたとした。