劣悪環境で子犬26頭飼育、20年前から苦情も 容疑で男を逮捕 | トピックス

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2022年11月22日 産経新聞

 

自宅で多数の子犬を劣悪な環境で飼育したとして、大阪府警河内長野署は22日、動物愛護法違反の疑いで、大阪府河内長野市高向(たこう)の無職、乾好裕(よしひろ)容疑者(63)を逮捕した。

 

容疑を認め、「犬に大量のノミやダニが寄生しているのは私が特に対処していなかったからです」と供述している。

 

同署によると、乾容疑者は約570平方メートルの自宅敷地内に数十頭の犬を放し飼いにしており、府動物愛護管理センターには約20年前から「逃げ出した犬が住民を追い回している」などの苦情が寄せられていた。 

 

同センターが昨年6月から今年7月にかけて16頭を保護。今月に入って同センターから情報提供を受けた同署が家宅捜索し、さらに20頭を発見した。見つかったほぼ全ての犬に大量のノミやダニが寄生していたという。

 

逮捕容疑は昨年6月~今年11月、雑種の子犬26頭を自宅敷地内の劣悪な環境で飼育。うち12頭に皮膚炎を発症させたなどとしている。 

 

同署によると、犬は敷地内の一棟に出入りし、排泄(はいせつ)物で床の一部が腐っていた。乾容疑者はこの建物の床にドッグフードをまいて餌としていた。犬は敷地内で繁殖していたとみられ、同署は多頭飼育に至った詳しい経緯などを調べる。