イギリスの競馬、ムチ使用に「厳格ルール」…動物愛護に関心高い世論を反映 | トピックス

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2022年8月6日 讀賣新聞オンライン






 近代競馬発祥の地とされる英国の競馬統括機構はムチの使用に関する新たな制限を設け、違反した場合は騎乗馬を失格とする厳格なルールを策定した。動物愛護への関心が高い世論を反映した規制で、早ければ今秋にも導入される見通しとなっている。


 同機構がまとめた改革案では、平地競走で7回、障害レースでは8回までとしているムチの使用回数の上限より4回多く使うと失格とする。GIなどの主要競走で違反すると28日間の騎乗停止処分を科すなど、騎手への制裁も強化する。



 また、馬に大きな痛みを与えないよう、肩越しに振り上げてムチを使う行為を禁止。ムチの先端に小指を向け、大きく振るうことができないような持ち方も推奨している。

 英紙ザ・タイムズは新ルールについて、「レース後、 厩舎(きゅうしゃ)へ戻った馬にムチの痕が残っているという光景は過去のものになるだろう」と論評している。(平地一紀)