2022年6月21日 朝日新聞デジタル
ペットも家族――。災害時、避難所内にペットを受け入れた場合の運営訓練が18日、岩手県大槌町の旧金沢小学校体育館であった。9世帯の犬14匹が参加。入り口でかごや鑑札があるかなどをチェックした後、ペット用の毛布を置いた、四方をパーティションで区切られたスペースに飼い主と一緒に入った。
東日本大震災ではペットを置きざりにして亡くしたり、ペットを捜して逃げ遅れたりした人がいた。町では2年前から、同体育館が避難所になったときにペットを受け入れているが、実例がないために訓練した。
パーティションの中に別の飼い主が入るなど試行。大きな混乱はなかったが、一匹がほえるとつられて他もほえる場面があった。トイレシートやエサは飼い主が用意する運用だが「どんな状況で避難するかわからない。備品があればうれしい」という要望もあった。(東野真和)