法改正は進まない…そしていたちごっこが続く子犬工場の惨状 | トピックス

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2022年2月15日 わんちゃんホンポ






米国・ノースカロライナ州でまた1つ、劣悪な子犬工場が摘発されました。経営者は1度逮捕されても、数年の禁止期間を経て子犬工場を再開します。法律を厳しくしない限り、摘発と再開のいたちごっこは続きます。



動物の福祉の理念は微塵もなく

摘発

米国動物愛護協会の職員:「この前の日曜日に、劣悪な子犬工場についての情報が寄せられ、協会はすぐに地元警察と保健所に通報しました。火曜日に警察から返事があり『すぐにアクションを起こしましょう』と返信をもらいました」

場所はノースカロライナ州です。犬たちの置かれた状況をかんがみて、とても素早く行動に移すことができてよかったです。その劣悪な状況とはいかに?

実はこの子犬工場の経営者は、かつて動物虐待の罪で逮捕されていた人物でした。当時も子犬工場で犬を虐待していたのです。その人物が10数年後に再び惨状を繰り返しました。おそらく動物取扱い禁止期間を経て再開したのでしょう。

家の中は汚れたケージでいっぱいです。

売り物の子犬たち。ぱっと見でわかる病気やケガのない子犬たちを売りさばくのですね。

猫部屋もありました。猫たちも同様の惨状に置かれていました。

これ、拡大してよく見てみたら、猫のコンテストで10位入賞の証でした。何とも皮肉ですね。


何とも皮肉ですね。


職員:「ノースカロライナ州の法律では、動物虐待で逮捕されても10年もたてばまた同様の施設を再開できるのです。」

「もう長年、こうした状況を変えるべく法改正を訴えていますが、まだ達成されていません。苦しみ続ける犬たちのレスキューを続けなければならないのは、精神的にとてもきついです。」

外のケージには屋根がなく、びしょ濡れで震える小型犬たちが放置されていました。



職員の言葉

「どんな動物たちも、このような状況に置かれることは許されません。」その通りです。


いたちごっこに終止符を打つ法改正が1日も早く達成されますように。そして日本も…。

動画を見ることは保護活動支援につながります。