高速道路そばで死んでいた24頭のサル、不審死で調査開始 | トピックス

トピックス

身近で起こっている動物に関する事件や情報の発信blogです。

2022年1月27日 Newsweek





<死骸で見つかった多くのサルの死因を「不自然」とし、インド当局が調査を開始した。仮説はあるが、検死結果が待たれる>

インドの幹線道路のそばの草むらで、24頭のサルが死んでいるのが見つかった。そ死因は不明で、インド当局が調査を開始している。



サルの死骸は、タミル・ナド州の都市ティルチラーパッリから数キロ離れた幹線道路の近くで見つかった。


ニュー・インディアン・エクスプレス紙の記者ジャヤクマル・マダラがツイッターに投稿した画像に、道路わきに散らばったサルの死骸らしきものが見てとれる。ザ・ヒンドゥ紙の報道によれば、タミル・ナド州の森林局が調査に乗り出したという。24頭のサルのうち、18頭がオス、6頭がメスだった。


当局は、サルたちの死を「不自然」と表現した。調査チームは、サルが殺された場所も突き止めたいと考えている。


このサルたちの死因は謎のままだが、当局によれば、どこか別の場所で殺され、死骸の発見場所まで運ばれた可能性もあるという。


閉じ込められ放置された?


今回の事件を扱っている森林レンジャーは、タイムズ・オブ・インディア紙に対して、サルたちは死ぬ前にケージに閉じこめられていた可能性があると話し、検死をすれば何が起きたのかを明らかにできるかもしれないと続けた。


「犯人はサルたちを狭いケージに閉じこめ、死ぬまで放置していたのかもしれない」と、森林レンジャーを率いるV・ゴピナートは語った。


インドでは、多くの人がサルを神聖視している。サルは、ヒンドゥー教のハヌマーン神と深いつながりを持つからだ。


ヒンドゥー教徒のあいだでサルが神聖視されていることから、インドにおけるサルの死は、ほかの国に比べて厳粛に扱われる場合がある。


2021年1月上旬には、インド中部のマディヤ・プラデシュ州にあるダルプラ村にたびたび表れていた1匹のラングール(オナガザルの一種)が死亡したことで葬儀が催され、およそ1500人の参列者が集まった。


ラングールの死骸は、火葬用の薪の山のようなものに乗せられて運ばれた。その後参列者は、天幕の下に集まって食事をした。


この葬儀は新型コロナウイルス対策として大規模な集会が禁じられたなかで行われ、規則違反として2名が逮捕された。


(翻訳:ガリレオ)