ゴミ箱に捨てられたチワワ 札幌・中央区のマンション マイクロチップから読み解く「遺棄の背景」 | トピックス

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2022年1月24日 STV NEWS







ケースに入った2歳ほどのオスのチワワ


悲しげな表情でこちらを見つめています。


ある場所に捨てられていたところを保護されました。


(生野記者)「チワワが入ったカバンはこの中に入れられていたということです」


チワワが見つかったのは、札幌市中央区のマンションの「ゴミ捨て場」。


2021年11月、ゴミ袋に入れられ捨てられているのをマンション管理会社の社員が発見しました。


(NPO法人わんハート 坂上真由美代表)「はいお顔あげて」


捨てられていたチワワを保護した札幌のNPО法人です。


(NPO法人わんハート 坂上真由美代表)「怯えた生きたワンちゃんが入っているって電話をもらった。もし管理会社の人が気づかなかったら入れてしまうじゃないですかゴミ収集車に。悪質極まりないです」


ペットフード協会によりますと、2021年に国内で新たに飼われたイヌは、コロナ禍以前に比べ5万匹近く増加。


その理由は在宅時間が増えたことに加えペットに癒しを求める人が増えているためだといいます。


一方で、急増しているのが飼い主からの相談です。


(NPO法人わんハート 坂上真由美代表)「コロナになってから高齢者が飼育していて、本人がコロナになったとかもうお世話ができないという相談が多いですね」


ほかにも「飼ってみたが思い通りにいかないから引き取ってほしい」などこのNPO法人への相談はコロナ前の4倍にものぼっています。


ゴミ捨て場に捨てられていたチワワには飼い主の情報を記録するためのマイクロチップが埋め込まれていましたが、情報は登録されていませんでした。


保護したNPO法人はペットブームで飼育頭数を増やしたペットショップが売れ残ったために捨てた可能性もあるとみています。


チワワは現在、新たな飼い主のもとで元気に暮らしています。


(NPO法人わんハート 坂上真由美代表)「(捨てた人は)愛情のかけらもない。だからゴミで持っていかれて死んでもいいというくらいだと思う。(捨てるのは)絶対にやめてほしい」


コロナ禍で癒しを与えてくれるペット。


飼育する場合「命を預かる責任」があることを忘れてはなりません。