2021年12月13日 河北新報社
宮城県警生活環境課と古川署は13日、動物愛護法違反の疑いで、東京のブリーダー業の男性経営者(63)=東京都稲城市=と従業員の計2人を書類送検した。
送検容疑は2020年12月7日から21年1月31日にかけ、共謀して宮城県知事から第1種動物取扱業の登録を受けずに、大崎市内の事業所で販売を目的に犬の繁殖活動を行った疑い。「新型コロナウイルス禍で価格が高騰する中、早く売るために繁殖したかった。違法なのは分かっていたが登録に時間がかかるため無登録で営業した」と話しているという。
県警によると、2人は繁殖と飼育目的で20年11月に事業所を開設。21年2月に飼育していた約20匹が焼死する火事があり、県警が動物愛護法違反容疑で捜査していた。9月には公益財団法人動物環境・福祉協会Eva(東京)が100匹以上の多頭飼育を問題視し、同法違反容疑で古川署に告発していた。