2021年12月5日 株式会社長崎新聞社
長崎市は、来年7月に県内初の施行を目指す動物愛護条例の骨子案に対するパブリックコメントを募集している。野良猫などへの無責任な餌やり禁止や、多頭飼育をする際の届け出制度などを盛り込む方針。12月28日まで受け付ける。
市動物管理センターによると、市内で猫や犬の引き取り数と殺処分数は減少傾向で、犬の殺処分数は2014年度からゼロ。一方、猫の殺処分数は19年度に613匹で、全国の中核市(平均145匹)では大分、下関に次いで多い。
骨子案は、飼い主のいない猫に餌を与える場合は周辺住民らに説明した上で、不妊去勢手術を施した猫などを対象に▽時間を決める▽置き餌はしない▽食べ残しを片付ける-などのルールを規定。犬と猫を計10匹以上飼う場合は、市長に届け出るよう定める。
意見は市ホームページなどで受け付ける。市内居住者や通勤通学をしている人などが対象。問い合わせは同センター(電095.844.2961)。