2021年10月18日 神戸新聞
路上にリードでつながれていた他人の小型犬を蹴ったとして、動物愛護法違反罪に問われた男(71)の判決公判が18日、神戸地裁であった。西森英司裁判官は求刑通り罰金10万円を言い渡した。
判決によると、男は昨年10月18日午後10時ごろ、神戸市灘区のスーパー前の路上で、柵につながれていたトイプードル(全長約60センチ、体重約5.5キロ)を蹴るなどして虐待した。
公判では目撃者2人が「犬をサッカーボールのように2、3回蹴っていた」と証言。被告の男は「犬が興奮してほえてきたため」として、緊急避難による無罪を訴えていた。
西森裁判長は目撃者たちの証言が「十分に信用できる」と判断。証言に反する男の供述を退けた上で、男の行為が、犬にけがをさせる恐れのある暴行だったと認定した。
公判での検察側の説明によると、男は捜査段階で、犬が嫌いで事件当時は酒に酔っていたなどと話していたという。