鶏をケージフリーにしない「言い訳」の根拠は? 鳥インフルエンザが私たちに示すこと | トピックス

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2021年8月20日 Sippo







根拠がない情報であるにもかかわらず

ウイルスは弱い動物にとって致命的

 新型コロナウイルスの流行により多くの人が認識したはずだが、ウイルスは誰にでも感染する可能性がある。しかし、過去に抗体を獲得している場合は別として、多くのウイルスは疾患を持つなど体の弱い動物にとってより致命的であることが多い。また密であると感染が容易になるし、遺伝的に同一の動物が集まっていると感染が容易になる。


 鳥インフルエンザも同じだ。


 ケージの中に閉じ込められ、1羽に与えられる面積が自分の体の大きさくらいしかなく、狭くて隣の鶏といやが応でも接し続ける環境で、そのケージが一つの鶏舎に何千と連なり重ねられているのだから、内的要因による感染リスクは高い。


 鳥インフルエンザが広域的に移動する際には野鳥は役割を果たしているだろう。彼らはもともと鳥インフルエンザの自然宿主なのだから、彼らに罪はない。しかしそれが鶏に感染する経路ははっきりしていない。少なくとも2020年度は、人々が想像するように、野鳥が鶏と接触したり、野鳥のふんが鶏を直撃したりして感染しているわけではない。


72%はウィンドレス鶏舎で発生

自分で考えさえすれば