2021年8月9日 FNNプライムオンライン
たとえ若くても、できる事はたくさんある。
動物虐待が後を絶たない中、子ネコたちを保護し、里親に引き渡している中学生の男の子が静岡・富士市にいる。
「ネコも人も、命の重さは同じ」。子ネコたちに愛情を注ぐ中学生を取材した。
小学5年から子ネコの保護を始める
子ネコが哺乳瓶から一心にミルクを飲んでいる。
富士市の中学1年生・赤石朔(さく)さん。
赤石朔さん:
けっこうミルクが減ってる。10ミリリットル以上飲んだんじゃない?
母親と一緒に、小学5年生の頃から子ネコを保護して里親を探す活動をしている。
赤石朔さん:
2匹の子ネコの里親になったことがきっかけで、それでネコたちを取り巻く過酷な現状を知って…それを見過ごせないと思って、この活動を始めました
2019年、全国で殺処分されたネコは約2万7000匹。
飼いきれずに捨てる人だけでなく、無計画に繁殖させてしまい、多頭飼育崩壊に陥る人もいる。
助けた命は140匹以上
朔さんは中学校から家に帰ってくると、休む間もなくネコたちの世話を始める。
朔さん:
大洲(ダイス=ネコの名前)、大丈夫? 日に日に大きくなってるね
子ネコがノドを鳴らしている。
朔さんは、いま保護している子ネコ22匹、みんなを見て回る。
朔さん:
月餅(ゲッペイ=ネコの名前)はまだちょっと人に慣れてなくて…食べた、食べた。よしよし
これまでに朔さんが保護したネコは約140匹。1匹1匹に、家族の証として名前を付けている。