2021年5月22日 Newsweek
<バック駐車が苦手な人は「誘導犬」を飼ってみては? さまざまな仕事で人間を手助けする犬たち>
バックで車を駐車スペースに入れようとする飼い主を、まるで駐車センサーのように手助けする犬の動画が話題になっている。
動画では、ゴールデンレトリバーが後ろ脚で立ち上がり、前脚を起用に動かして「オーライ、オーライ」と手招きするような仕草をしている。そして車が歩道ギリギリまで来ると、この「誘導犬」は前脚を下ろして、飼い主に知らせるように吠え始める。
ツイッターに投稿されたこの動画には「最高のバーキング(吠える)センサー」というコメントが添えられている。動画はすでに270万回再生され、20万以上の「いいね」を集めている。
このゴールデンレトリバーの賢さには多くのSNSユーザーたちも驚いたようだ。「駐車が苦手だから、うちにもいて欲しい」「どう訓練したら、うちの犬にもできるようになるだろう?」といったコメントが寄せられている。
「空港で誘導棒を持たせれば、スーパースターになれるんじゃないか」といった意見もあった。
実は、駐車の手伝いはこのゴールデンレトリバーの専売特許ではない。2020年11月には、別のツイッターアカウントがバック駐車を手助けする犬の動画をシェアした。こちらには「最高のパーキングセンサー」というコメントが添えられ、30万回以上再生されている。
介助犬、セラピー犬、警察犬、牧羊犬......。犬は昔から、さまざまな仕事で人間を助けてきたが、「非公式」な仕事も多くこなしているようだ。
今回紹介したのは駐車の「誘導犬」だったが、ニューオリンズには大道芸人である飼い主のために、チップを集める犬がいる。飼い主が歌声を披露している間、犬が観客のもとを回ってチップを集めるのだ。
最近では、ビールのブランド「ブッシュ」が、新商品の犬用アルコールのプロモーションのため、「チーフ・テイスティング・オフィサー」の犬を雇うと発表した。またケンタッキー州ラビットハッシュという町ではフレンチブルドッグの「ウィルバー・ビースト」が、現職のピットブルテリア「ブリネス・ポールトロ」を破って新市長に就任した。
まじめな話、犬はSNSでかわいさを認められれば、大きな利益を(飼い主にも)もたらす可能性がある。カリフォルニア州のココナッツという犬のように、かわいいという理由で、年に何万ドルも稼ぎ出す犬たちがいるのだ。