FNN記者のイチオシのネタを集めた「取材部 ネタプレ」。
今回取り上げるのは、社会部・オコナー海記者が伝える、「セラピードッグの意外な効果」。
”元保護犬”がセラピードッグとして人の支えに
社会部・オコナー海記者:
高齢者や障害者、病気の人、DVを受けた人などの心身のケアをする犬たち「セラピードッグ」についてお伝えします。
実は脳梗塞を患った方は、突然左右に歩き出すなど不規則な動きをすることがありこうした訓練が非常に重要だそうです。
このような訓練を2年半以上受けて、混乱せずに対応できるようになるとセラピードッグにやっと認定されます
加藤綾子キャスター:
悲しみを知る保護犬だからこそ、多くの人たちの支えになるということなんですかね
認知症の進行遅らせる効果も期待
社会部・オコナー海記者:
支えになっているセラピードッグですが、コロナの影響で高齢者施設での需要が増えているそうなんです。その理由は、入居者の認知機能の低下です。
高齢者施設では、外出自粛であったり面会制限などのコロナ対策をとっていると思いますが、そういった対策をすることで入居者は人と触れ合う機会が減ってしまい、それにより入居者の認知機能に悪影響を及ぼしているそうなんです。

認知機能の低下を遅らせる効果がある
今回、オンラインによるセラピーの様子を取材しました。
女性:
こんにちは〜
加藤綾子キャスター:
かわいいですね、癒されますね
社会部・オコナー海記者:
トマト君が利用者の声に反応した仕草があったと思いますが、その仕草自体が利用者の方にとっては喜びとなるそうで、その喜びを感じることが認知機能の低下を遅らせることに効果的みたいなんです
加藤綾子キャスター:
心のやり取りというか、コミュニケーションを取ることが喜びに繋がっているってことなんですね
住田裕子弁護士:
認知症って、そもそも変な物質が脳に溜まるんですけど、脳の血流を活性化することによってそれを遅らせることができるんです。
気持ちを高揚させて、コミュニケーションを取ることによって脳の血流が活性化する…非常に理論的だと思ってます。
見るだけでもかわいいですけど、コミュニケーション取れてる雰囲気って、やっぱり喜びですよね
加藤綾子キャスター:
呼びかけてこっち向いてくれるとか、意思疎通が図れるとと嬉しいですよね
社会部・オコナー海記者:
また、施設の担当者の方によると、普段暴言の多い入居者の方が、セラピーの時間になると画面の前に座って犬の名前を呼んだりとか手を振ったりする仕草をしていたそうです。
セラピー終了後は、温厚・穏やかになるといった効果があったそうです
しかし、コロナ禍でペットの需要が高まっていると思いますが、捨てられる動物も増えています。
セラピードッグの中には、コロナ禍で捨てられた犬もいて、現在猛特訓をしているコロナ禍で捨てられたルーシーちゃんは、早ければ2022年にもセラピードッグとしてデビューをするそうです
加藤綾子キャスター:
コロナ禍で捨てられたり、放置されたという悲しみを抱えた子たちも居場所ができて、お年寄りの方たちにとってもコミュニケーションが取れて、幸せな気持ちになれるということなんですね
住田裕子弁護士:
でも、飼う以上は責任もって飼って頂きたいですよね
加藤綾子キャスター:
それは大前提ですよね
(「イット!」2月24日放送より)