遊園地がイルカショー終了=「動物虐待」と非難―仏 | トピックス

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2021年1月26日 時事通信ニュース







 【パリ時事】パリ郊外の遊園地が25日、園内の施設で行っているイルカとアシカのショーを終了すると発表した。フランスのメディアが報じた。欧州では、動物愛護の観点からサーカスなどでの野生動物の利用を禁止する国が相次いでいる。仏議会は26日、ショーを行うイルカやシャチの新たな購入や、飼育下での繁殖禁止を含む動物福祉法案の審議を始め、新時代の在り方を模索する。

 ショーを終了するのは、フランスのマンガ「アステリックス」をテーマにした遊園地。1989年に開園し、年間約200万人が訪れる人気施設「パルク・アステリックス(アステリックス・パーク)」として知られる。動物愛護団体からはショーが動物虐待だと非難されてきた。

 クレメー園長は25日付の仏紙パリジャンに対し「動物愛護団体は(イルカの)飼育を虐待だと批判するが、私たちは常に動物の幸福を確保してきた」と主張した。人間に飼育されたイルカは自然界で生存できないため、2カ月以内に欧州の別の水族館に移送されるという。

 仏国内では、パルク・アステリックスを含め3カ所でイルカショーが行われている。ポンピリ環境相は昨年9月、法案の発表に際し「動物福祉のために飼育をやめるべきだ」と訴えていた。 
[時事通信社]