宮城県蔵王町の住宅地でワイヤーや紐のようなものが、体に巻き付いているアナグマが発見されました。この住宅地では2019年、同じように体にひもを巻かれた野良ネコも見つかっていて、警察は鳥獣保護法違反などの疑いがあるとみて捜査を進めています。
えさを食べる野生のアナグマ。この映像は12月1日、蔵王町の住民が警察への情報提供のためにえさでおびき寄せて撮影したものです。アナグマの体にはワイヤーや紐のようなものが巻かれています。アナグマは11月30日に見つかり、その後、姿を見せていませんが、近くに住む住民は不安を募らせています。
この住宅地では2019年5月以降、同じように体にひもを巻き付けられた野良ネコが相次いで見つかりました。警察が、動物愛護法違反などの疑いがあるとみて捜査していますが、犯人は未だ捕まっていません。
傷ついた野生動物などを保護する大河原地方振興事務所は、アナグマの保護を検討しています。大河原地方振興事務所によりますと、狩猟免許のない人が野生動物を罠にかけた場合、鳥獣保護法違反にあたる恐れがあるということです。警察は、鳥獣保護法や動物愛護法に違反する疑いがあるとみて捜査を進めています。