出雲市で全国最大規模170匹を超える犬の飼育が問題化した多頭飼育崩壊で、あすから動物保護団体が去勢・不妊手術を行うためきょう犬を保健所に運び込んだ。
(安部記者)
「不妊手術を行うためここ出雲保健所に犬が集められています。大きく吠えるなどはなく、むしろ体を震わせ怯えているようにも見えます。」
一部は引き取られるなどし、今回出雲保健所に送られたのは162匹。一部はやせ細ったり、ケガもしている。この問題を巡っては先月上旬、出雲市内の住宅で8畳2間に犬177匹がすし詰め状態で暮らす多頭飼育崩壊が発覚し、地元の動物保護団体などが引き取り先を探すなど対応を進めてきた。
(公益財団法人どうぶつ基金 佐上邦久理事長)
「状況を視察して、これは一刻もはやく対応しないと思い即決した。」
こうした中、全国で活動をすすめる公益財団法人どうぶつ基金が、約800万円の費用を賄い全ての犬の去勢・不妊手術をあすから3日間かけて行う。
(島根県動物愛護ネットワーク 西原範正さん)
「できるだけ多くの人に協力してもらい引き取ってもらえるよう呼びかけていきたい。」
手術を受けた犬は再び自宅に戻されるが、飼育する犬の数の限界を超えているため地元の動物愛護団体は、専用のホームページを設け広く里親を募集するとしている。