ウチのワンコ、小型犬なのに大きく成長しすぎてマンションの規約違反サイズに…! | トピックス

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2020年10月25日 suits woman







弁護士・柳原桑子先生が堅実女子の悩みに答える連載です。今回の相談者は坂本乃里子さん(仮名・34歳・保育士)。

  「コロナを機に、癒しが欲しくて、ペットを飼うことを検討しました。

 もともと、ペット可物件だったこともあります。ただし、サイズは小型犬(成犬体重10キロ未満)までとのことで、ずっと飼いたかった柴犬を飼いだました。 

 しかし、ウチのワンコは小型犬ということなのですが、体が大きく、中型犬(成犬体重25キロ未満)に分類されるようです。

 ウチのマンションは、チワワやトイプードル、マルチーズなどの超小型犬(成犬体重4キロ未満)を飼っている人が多く、時々ギョッとされることがあります。明らかにうちのワンコは体が大きい。 

 でも、柴犬は一応小型犬に分類されますし、サイズは成長過程でわからないもの。ワンコが大きくなったことを理由にされて、引っ越したくないのです。

 もし、ワンコを理由にした立ち退きなどの裁判になったら勝てるでしょうか?」


弁護士・柳原桑子先生のアンサーは……!?

ペット可の賃貸物件では、規約において、飼育可能なペットの種類や数、大きさ、重さなどを決めている可能性があります。規約に違反した場合は、相応な罰則がある場合が多く、場合によっては退去を勧告される場合があります。

 成長過程で、予想よりもかなり大きくなって規約に反することになっているという場合でも、あなた自身が勝手に「良い」と解釈してそのままにしていると、いずれ規約違反のペットがいると発覚したとき、問答無用の対応になる可能性があります。 

 管理者や大家さんなどに、ペットについて一言報告を入れてみた方が良いと思います。

 状況をふまえ、合意が成立すれば問題はなくなります。 

 規約違反が発生したまま放置した場合、裁判で勝てる保障はありません。 

 規約違反を放置すると、非があるとされる可能性も。まずは、相談することからはじめてみてはいかがでしょうか。 


 (教えてくれた人/柳原桑子さん)第二東京弁護士会所属 柳原法律事務所代表。弁護士。東京都生まれ、明治大学法学部卒業。「思い切って相談してよかった」とトラブルに悩む人の多くから信頼を得ている。離婚問題、相続問題などを手がける。『スッキリ解決 後悔しない 離婚手続がよくわかる本』(池田書店)など著書多数。