2019年度も殺処分ゼロ 神奈川県動物愛護センター 譲渡活動が奏功 | トピックス

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2020年6月8日 毎日新聞






神奈川県は、県動物愛護センター(平塚市)で2019年度に保護した犬猫の殺処分数がゼロだったと発表した。「殺処分ゼロ」は犬が7年連続、猫が6年連続を達成。ボランティアらによる、新たな飼い主を探す活動が奏功しているという。 同センターは「生かすための施設」への転換を掲げ、19年6月の開所に伴う建て替え工事で殺処分設備を撤去した。譲渡につながるよう、施設内に犬や猫と触れあえる部屋を設けるなど、命を守る取り組みを進めている。 県によると、19年度に横浜と川崎、横須賀の3市を除く県内全域から保護された犬と猫は計762匹(前年度比101匹減)だった。 このうち、犬は319匹(同1匹減)で、飼い主に返還153匹(同22匹増)▽県民に譲渡43匹(同23匹増)▽新たな飼い主を探すボランティアへの譲渡95匹(同52匹減)。猫は443匹(同100匹減)で、飼い主に返還2匹(同1匹増)▽県民に譲渡60匹(同26匹増)▽ボランティアへの譲渡281匹(同118匹減)だった。 保護されたもののうち、飼い主が飼えなくなったことが理由の犬や猫は計193匹(同44匹減)、所有者不明として保護されたのは467匹(同74匹減)。いずれも前年度からは減少したものの、「依然として多い状態」(県担当者)が続いている。また、新型コロナウイルスの感染拡大で、同センターなどで毎月開かれている飼い主を探す犬や猫の譲渡会が3月以降は中止になっている。 「ゼロ」の継続に向け、県の担当者は「一度飼った以上は大切な家族と思って、最後まで飼ってもらいたい」と話し、ペットが死ぬまで世話をする「終生飼養」や、飼い主がわかるマイクロチップの装着などを県民に呼びかけている。【木下翔太郎】