半グレ集団決起BBQ中に…警察官を噛んだ世界最強の犬とリーダー格の素性 | トピックス

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2020年5月14日 日刊ゲンダイDIGITAL







いきなり「狂犬」に襲い掛かられた警察官はかなりの恐怖を覚えたはずだ。

 放し飼いにしていた闘犬に、職務質問しようとした静岡県警の男性巡査部長(43)の左脚に噛みつかせたとして、飼い主の会社役員、青木保之容疑者(35)が11日、重過失傷害の疑いで県警下田署に逮捕された。

 県が外出自粛を呼び掛けていた大型連休中の6日、青木容疑者は東伊豆の立ち入り禁止の海岸沿いの空き地に侵入し、仲間約30人とバーベキューをしていた。近隣住民から「バーベキューをしている集団がいる」という通報を受けた巡査部長が駆け付けると、現場にはリードもつけず、自由に走り回る「アメリカン・ピットブル・テリア」がいた。4歳の成犬は、近寄る巡査部長の左脚のひざ裏に「ガブリ」と噛みつき、全治8日間のケガを負わせた。事件から5日後、県警はコンビニの駐車場にいた青木容疑者の身柄を拘束した。

 ピットブルは飼い主に対しては忠誠心、服従心が強い半面、警戒心が強く攻撃的な性格で、度々死亡事故を起こしている。そのため国によっては所有や飼育が禁止され、「世界最強の犬」といわれている。そんな危険極まりない犬を野放しにしていること自体、犯罪行為のようなものだ。

 青木容疑者は暴走族上がりで、半グレと右翼集団「三嶋塾」のリーダー格。先月、逮捕監禁、恐喝未遂の罪で有罪判決を受け、執行猶予中だった。

「昨年11月、三嶋塾の構成員5人がグループから脱退しようとしていた30代の男性を、車で拉致した。三島市内の倉庫に連れて行って監禁し、『100万円用意しろ。できなかったら、指詰めかフルボッコだ』と脅し、同12月に逮捕され、さらに数人のメンバーが摘発された。逮捕者は十数人にのぼり、今回のバーベキューは構成員を集めるための決起集会だった」(捜査事情通)

 飼い主にもリードが必要だ。