コロナで財政難のブラジルの動物園 ピンチを救ったのは・・・ | トピックス

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2020年4月24日 TBS NEWS







新型コロナウイルスの影響から財政難に陥ったブラジルのとある動物園。ピンチを救ったのは、市民たちでした。

 「新型コロナウイルスが原因で、一時閉園となっているサンパウロ市内の動物園です。こちらの動物園では、財政難を解消するため、ある取り組みが行われています」(記者)

 サンパウロ州の感染症対策の一環として、先月20日から閉園となっているサンパウロ市内の州立動物園。閉園のため、入場料収入で賄っていた2000匹以上の動物へのエサ代や施設の維持費は、ゼロの状態が続いています。現在は3か月分の費用しかありません。

 「(心配しているのは)エサや薬が手に入らなくなったら、動物たちの日常に影響が及ぶことになる」(獣医師 ファブリシオ・ハッシさん)

 そこで、動物園が行ったのは、再開後に使用できるチケットの前売り販売です。当初、再開時期もわからず、売り上げに期待していなかったようですが、動物園の窮状が市民たちにSNSで拡散され、1万2000枚、約600万円以上を売り上げ、さらに2か月以上の維持費が確保できたといいます。

 「親も子どもも自然を感じる場所を求めているのだと、私たちは気が付いています。その機会を私たちは待ちわびているのです」(運営理事 ファチマ・ヴィヴェイロスさん)

 現在でも引き続き、チケットを販売しているということです。