保護した犬が突然の狂暴化 車椅子の米国女性が噛まれて死亡 | トピックス

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2020年4月18日 SIRABEE








行き場を失くした犬を気の毒に思い、しばらく預かることにした優しい女性。しかし、おとなしかった犬は、あることが原因でいきなり狂暴化してしまった。


■ピットブルを預かった女性

米国・テキサス州で暮らしていたシャロン・レネー・ボールドウィンさん(60)は体が不自由で、車椅子がないと生活が困難な状態だった。

そんなシャロンさんと一緒に暮らしていた男性が、3月に入り「野良犬を拾ってきた」と帰宅。その犬は闘犬の一種でもあるピットブル(アメリカン・ピット・ブル・テリア)だったが、穏やかな性格で、暴れることはなかったという。

そのため、「犬の飼い主を探してあげたい」という男性にシャロンさんは同意。「飼い主が見つかるまでなら…」と、家の中で飼うことにした。


■豹変した犬

ところが飼い始めてしばらくが経った3月28日のこと、おとなしかったはずのピットブルがいきなりシャロンさんに襲いかかった。

首、両肩、さらに両腕をひどく噛まれたシャロンさんは、すぐに自宅近くの病院に搬送され治療を受けたが回復せず、「今月に入り帰らぬ人となった」と現地メディアが伝えている。


■犬が狂暴化した理由

「おとなしかったピットブルがシャロンさんに襲いかかったのには理由がある」と考えた当局は、事件現場を検証。その結果、「シャロンさんが車椅子ごと犬の体に倒れ込み、驚いた犬がシャロンさんに襲いかかった可能性がある」という見解を表明した。

シャロンさんが家の中で移動する際に犬と衝突し、それに犬が過剰に反応してしまったのかもしれない。


■殺処分された犬

シャロンさんを襲った犬は、その後すぐに動物管理局が保護することに。職員らがしばらくは様子を見ていたが、シャロンさんの死亡を受け、安楽死させたという。

ピットブルの元の飼い主が誰だったのかは今も判明していないようで、世間からは「あまりにも無責任」という声が噴出。同時に、保護した犬に噛まれて命を落としてしまったシャロンさん、そして驚き狂暴化したことで殺処分となってしまった犬の両方に、同情する声も上がっている。