保護犬・風雅が災害救助犬試験で一発合格 | トピックス

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2019年12月27日 徳島新聞








ジャパンケネルクラブの災害救助犬認定試験に合格した風雅と飼い主の近藤さん=神山町阿野の県動物愛護管理センター

 徳島県動物愛護管理センター(神山町)に保護された後、県災害救助犬の認定を受けた雑種の「風雅」(3歳、雄)=阿波市土成町、近藤三菜子さん所有=が、ジャパンケネルクラブ(JKC)の災害救助犬認定試験に初挑戦し、合格した。試験は合格率30%の難関。初めての受験で認定を受けた保護犬は西日本で初めて。

 風雅は2017年3月にセンターに保護され、10月に近藤さんが譲り受けた。保護犬を対象にした県の災害救助犬育成事業に参加。板野町の民間施設「ノイマンドッグスクール」で訓練を重ね、今年3月に県災害救助犬になった。


風雅は命令に従順で俊敏性が高かったため、JKC認定試験に挑戦。今月4日、JKC西日本災害救助犬訓練施設(京都府)で受験し、合格した。

 JKCから派遣要請があれば、風雅は近藤さんと一緒に被災地に赴く。近藤さんは「1人でも多くの人を助けたい」と意気込みを語った。

 災害救助犬は、家屋の下敷きになったり、土砂に埋まったりした被災者を捜索する。JKCの認定救助犬は154匹(19年4月時点)で、県内では風雅を含めて2匹。