徳島県動物愛護管理センター(神山町)に保護された後、県災害救助犬の認定を受けた雑種の「風雅」(3歳、雄)=阿波市土成町、近藤三菜子さん所有=が、ジャパンケネルクラブ(JKC)の災害救助犬認定試験に初挑戦し、合格した。試験は合格率30%の難関。初めての受験で認定を受けた保護犬は西日本で初めて。
風雅は2017年3月にセンターに保護され、10月に近藤さんが譲り受けた。保護犬を対象にした県の災害救助犬育成事業に参加。板野町の民間施設「ノイマンドッグスクール」で訓練を重ね、今年3月に県災害救助犬になった。
風雅は命令に従順で俊敏性が高かったため、JKC認定試験に挑戦。今月4日、JKC西日本災害救助犬訓練施設(京都府)で受験し、合格した。
JKCから派遣要請があれば、風雅は近藤さんと一緒に被災地に赴く。近藤さんは「1人でも多くの人を助けたい」と意気込みを語った。
災害救助犬は、家屋の下敷きになったり、土砂に埋まったりした被災者を捜索する。JKCの認定救助犬は154匹(19年4月時点)で、県内では風雅を含めて2匹。